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【愛知】「とれとれ漁師市」人気上昇中 南知多

ジャンル・エリア : まちおこし | グルメ | 愛知 | 特産  2014年06月10日

買い物客でにぎわう「とれとれ漁師市」=南知多町大井で

買い物客でにぎわう「とれとれ漁師市」=南知多町大井で

 南知多町大井の漁師が鮮魚を売る「とれとれ漁師市」が3年目の今年、客数が伸びている。4月からの5回で平均来場者は1日3000人と、昨年の1日平均1700人を大きく上回る。客の声を聞き、人気の理由を探った。

◆販売前から争奪戦

 漁師市は2012年、「自分たちの好きな値段で魚を売ってみたい」という大井漁協の漁師らの発案で、漁協と住民団体「大井まちづくり協議会」が始めた。月2回の日曜、漁港にテントを並べ、水槽から生きたままの魚を容器に詰めて売っている。

 会場では、販売開始の1時間ほど前から「争奪戦」が始まる。早めに来た客が目当ての品が入った籠をつかんで離さない。午前9時に販売開始を知らせる漁船の汽笛が鳴ると、各店で一斉にお札と品物が行き交う。

◆名古屋から1時間

 名古屋市の60代主婦は「安いのはもちろん、新鮮でおいしいのが一番」と言う。有料道路を使えば片道1時間ほど。「帰ってすぐさばいて冷凍すれば味が落ちない。魚が苦手な孫も喜んで食べる」

 値段は、籠にいっぱいの生きたシャコが1000円ほど。大井まちづくり協議会の会員で自らも漁師の山本政治さん(65)は「よそならこの値段で、しかも生きたままではなかなか買えないはず」と話す。流通の手間と経費が要らないから安さと新鮮さを両立できる。

 知多市の40代主婦は「近所では売っていない種類の魚介を買えるのがいい」。アサリなどなじみの貝はもちろん、タイラガイなど内湾ならではの品もある。魚も生きたクロダイやカレイなど幅広い。

 海産物を扱う施設が複数ある町内でも、漁師市は特に混み合う。南知多町観光協会の久世守事務局長は「月2度だから新鮮な魚をそろえやすいし、漁師が売るので取れた場所などの情報も直接聞くことができる。安いだけでなく、消費者が求める条件がそろっている」と分析する。「俺らは取れた魚を売っているだけ」と漁師らは言うが、久世さんは「素朴さも人気の理由では」とみる。

◆盛況が生む好循環

 盛況ぶりは好循環も生んでいる。山本さんは「以前は残って捨てるのを心配して売れる分しか魚を持ってこない漁師が多く、30分足らずで売り切れたこともあった。固定客が増えて売れ残らなくなった今は、多めに魚を用意して1時間は販売できる」と話す。

 年内の開催予定は今月15日など残り13回。山本さんは「よく売れることで漁師もやる気になってきた。この調子で、さらに固定客を増やしたい」と意気込んでいる。漁師市の問い合わせは大井漁協=電0569(63)0314=へ。

 (吉岡雅幸)

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