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【愛知】縁結び「連理木」に新顔発見 あま・萱津神社

ジャンル・エリア : 愛知 | 文化 | 歴史  2014年06月17日

新たに見つかったカシの連理木

新たに見つかったカシの連理木

 国内で唯一、漬物の神を祭るあま市の萱津(かやつ)神社は、縁結びの神社としても知られる。2本のサカキが途中で結合する連理木がある。神木とされ、平安時代の元慶(がんぎょう)元(877)年にあったと歴史書に記されているが、新たにカシの連理木が境内で見つかった。禰宜(ねぎ)の青木知治さん(46)は「縁結びの神社として、さらに多くの人に知ってもらう契機だ」と期待を込める。

 あま市美和歴史民俗資料館によると、平安時代の歴史書「日本三代実録」に、萱津神社に連理木があると記載されている。

 神社では、元慶年間時の陽成天皇に縁結びにまつわる物を献上するよう朝廷の命が出て、縁起のいい話として尾張からこの連理木が報告されたと伝わる。その後に陽成天皇が皇后を迎えて子宝に恵まれたことから、縁結びの神木になったという。この故事にちなんだ縁結び祭が毎年4月に営まれている。

 このサカキの連理木は昭和20年代、拝殿の新築に伴って移植したところ枯れてしまった。この一部は、奉安殿内に祭られている。

 今月5日、青木さんが、境内にある池のほとりに植えられたカシを枝打ちしようと見ていたところ、高さ2メートルほどの部分で異なる木同士が結合しているのに気づいた。

 サカキに続く新たな連理木の発見に喜ぶ青木さん。結合部が目立つよう剪定(せんてい)するなど、新たな見どころとして整備する考えだ。

縁結びの神木として祭られるサカキの連理木=いずれもあま市の萱津神社で

縁結びの神木として祭られるサカキの連理木=いずれもあま市の萱津神社で

 国内で唯一、漬物の神を祭る一方で、市外での知名度がそう高くない萱津神社は、神事で漬け込んだ漬物の残りを活用した特産づくりを進めている。順調にいけば、8月の神事で参拝客に試食してもらう予定だ。

 青木さんは「新たなカシの連理木や特産品で神社の知名度を高めていきたい」と話している。

 (藤嶋崇)

<萱津神社> 祭神は野の神カヤヌヒメだが、萱津神社では漬物の神、縁結びの神として知られる。神話の英雄ヤマトタケルの伝承があり、妻と会えなかったことを残念がってサカキ2本を植樹したり、村人が出した漬物を食べて「やぶに神物(こうのもの)」と喜んだりしたと言い伝えられている。このエピソードが「香の物」の語源といい、国内での漬物発祥の地をうたう。

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