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【兵庫】天空の城「竹田城跡」 兵庫県朝来市

ジャンル・エリア : 歴史 | 近畿  2014年06月26日

「天空の城」として人気が高まっている国史跡・竹田城跡

「天空の城」として人気が高まっている国史跡・竹田城跡

運良ければ雲海の絶景

 雲海に浮かぶ幻想的な眺望から「天空の城」とも呼ばれる兵庫県朝来(あさご)市和田山町の国史跡・竹田城跡。その光景は、秋から冬にかけての快晴の日の早朝に出現しやすいというが、年間に30日ほどしかないと聞き、「見られればもうけもの」のつもりで出かけた。

 盆地の中ほどにある古城山(3537メートル)山頂にある竹田城の縄張りは、南北400メートル、東西100メートル。室町時代に但馬の守護大名・山名宗全が13年がかりで築いた。現在の城郭跡は、関ケ原の戦い直後に、徳川家康の命で切腹した最後の城主・赤松広秀(斎村政広)によるものとされている。石垣は今も健在で、映画「天と地と」のロケにも使われた。携帯検索アプリのコマーシャルなどで人気が高まり、昨年度の観覧者数は過去最高の約51万人を記録。本年度は、さらに上回るペースだという。

 まずは全景が見られる南東約3キロの立雲峡へ。駐車場近くの第3展望台で、写真撮影が趣味という中年夫妻に出会った。「城跡は2回登りましたが、ここからも見ておきたかったので」とのこと。幻想的な光景を見るには、この場所がいいらしい。

 竹田城跡へは、ふもとの観光施設「山城(やまじろ)の郷(さと)」から出発。片道約2キロで、山道はすぐ手前まで舗装してある。土日祝日だけ運行する「天空バス」やタクシーだと手前約700メートルまで行ける。おいしい空気を吸い、野鳥のさえずりを聞きながらの散策は気分爽快。到着すると360度のパノラマが待っていた。

史跡・生野銀山の露天掘りを紹介するジオラマ=いずれも兵庫県朝来市で

史跡・生野銀山の露天掘りを紹介するジオラマ=いずれも兵庫県朝来市で

 岩山の山頂部を切り開き、ここから出た岩石で築かれたのだが、これだけの大工事ができたのは、領主が生野銀山を支配していたからでもある。20キロほど離れた所にある史跡・生野銀山(入場料は大人900円)の坑内は、年間を通じて気温13度という涼しさ。昔の採掘の様子などを人形を使ったジオラマで再現している。

 この辺りでは松阪牛、近江牛といった高級和牛のもととなる但馬牛の子牛を生産している。そして子牛出産の役目を終えた経産牛が、お手頃に食べられる。地域おこしに向けて考案された牛丼「元気丼」(600円から)と、すき焼きを味わったのだが、ブランド牛肉と比べても、ともに遜色なかった。 (富永賢治)

 ▼メモ 竹田城跡へは、JR京都駅で山陰線に乗り換え福知山経由でJR播但線の竹田駅で下車。車は、中国道経由で播但連絡有料道路・和田山ICから10分。観覧料は300円、中学生以下無料。山城の郷から先の登山道は、路線バス、タクシーなどを除き車両通行止めとなり、冬季は徒歩による登城も自粛を呼び掛けている。問い合わせは朝来市役所・竹田城課(電)079(672)6141。史跡・生野銀山(電)079(679)2010

(中日新聞夕刊 2014年6月26日掲載)

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