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【愛知】知多娘。が車内放送 南知多・海っ子バス

ジャンル・エリア : まちおこし | サブカルチャー | 愛知  2014年07月29日

海っ子バスの西海岸線に導入された「車内情報システム」を指さす声優のきむらさん=南知多町師崎で(町提供)

海っ子バスの西海岸線に導入された「車内情報システム」を指さす声優のきむらさん=南知多町師崎で(町提供)

 南知多町のコミュニティバス「海っ子バス」の西海岸線で今年から、土・日曜限定で知多半島のご当地アニメキャラクター「知多娘。」の声優の音声を使った車内放送が流れている。誘客につながる売りがほしい町側と、「声」の仕事の機会を求める声優側の思惑が一致し、初の試みが実現した。

 町は観光客に地域の魅力を伝えようと、2013年度に120万円余で西海岸線で運行するバス2台に、液晶画面やスピーカーを備えた「車内情報システム」を整備。今年4月に運用を始めた。

 停留所の案内や宣伝動画の放映に加え、誘客手段として若い世代に人気の「知多娘。」にも着目。南知多町をイメージした「南知多マリナ」の声と画像を交えた特別版を週末限定で流している。

 「実家の海鮮食堂店員で、勝ち気で一本気な性格」というキャラクターに合わせ、案内音声は南知多マリナ役の声優きむらみきさんが「次は豊浜港魚ひろばだぜ」「荷物とか忘れ物がないように気をつけてくれよな」と独特の口調で収録。衛星利用測位システム(GPS)を使い、停留所ごとに流している。

 「知多娘。」の声優は、知多半島各市町の催しに出演して歌を披露するなど活躍の機会は増えているが、まだ本業の「声」の仕事は少なめ。

 「知多娘。」の活動を仕切るNPO法人「エンド・ゴール」(半田市)の大久保智規理事長(37)は「声優の実践の場になり、乗客にキャラクターに親しんでもらう機会なのでありがたい。アニメ動画を作ると費用はかかるが、今回のように静止画も使えば手ごろでは。どんどん活用してもらえたら」と広がりに期待する。

 現場の感触も上々だ。美浜営業所(美浜町)で海っ子バスの運行を請け負うレスクル(東郷町)の鶴田誠社長(43)は「私が乗った時も、観光客が何だろうと興味深そうに見ていたし、子どもたちも喜んでいた」と話す。

 町は昨年、町内の羽豆岬にできた歌碑の除幕式で訪れたアイドルグループ「SKE48」のメンバーに、西海岸線の車両にサインを書いてもらうなど若者の誘客に力を入れてきた。南知多町地域振興課の担当者は「豊浜線は通勤、通学客が多いが、西海岸線の利用者を増やすには観光客が一番。催しを絡めながら、もっとバスを宣伝したい」と張り切っている。

 (吉岡雅幸)

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