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【岐阜】伝統のアユ塩焼き 澄ケ瀬ヤナ 岐阜県恵那市

ジャンル・エリア : グルメ | 岐阜 | | 歴史  2014年08月14日

(上)清流・上村川の澄ケ瀬ヤナ (下)昔ながらの方法でじっくりと焼き上げるアユは絶品=いずれも岐阜県恵那市上矢作町下で

(上)清流・上村川の澄ケ瀬ヤナ (下)昔ながらの方法でじっくりと焼き上げるアユは絶品=いずれも岐阜県恵那市上矢作町下で

炉でじっくり、味絶品

 清流の簗(やな)は、これから秋にかけて格好の遊び場となる。美しい自然の中での川遊び、新鮮でおいしいアユの塩焼き-。中でも岐阜県恵那市上矢作町下にある上村(かみむら)川の澄ケ瀬(すみがせ)ヤナは、食事代もお手ごろで穴場的な存在だ。
 
 簗は、木や竹で造ったすのこ状の台を川の中に設け、下ってきた魚を捕る伝統漁法。上村川は、矢作川の上流部にあたり32年前、地元住民の有志が澄ケ瀬ヤナを復活させた。

 ここの売りは、昔ながらの焼き方にこだわったアユの塩焼き。直径1メートル余りの炉で薪を燃やし、強火の遠火で1時間近くをかけて、じっくりと焼き上げる。当初から澄ケ瀬ヤナの運営にかかわってきた最長老の西久保寛さん(85)は「立て串で腹、背中と順に焼いていく。すると余計な油や水分が抜け落ち、上等の塩焼きになる」と胸を張る。串をひねって抜き、こんがりと焼き目の付いたアユを頭からかぶりつくと感動ものの味わい。一気に3匹を平らげた。

 入場無料なので1匹500円は、お値打ちに思えた。ほかにもクルミ、砂糖などで調味した絶妙のたれが自慢の五平餅(250円)や地元産の刺し身コンニャク(同)もある。
 
 簗の上流の浅瀬は、底まで澄み切った清流。川底は砂地なので素足でも入れる。見通しも良く、幼児の水遊びにもうってつけ。

 車で15分ほどのところには、女城主で知られる岩村城跡(同市岩村町)があり、ぜひ立ち寄りたい。ふもとには江戸時代にタイムスリップしたかのように思える旧城下町の家並みが1.3キロも続き、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。標高約700メートルに位置する岩村城は、奈良県の高取城、岡山県の松山城と並び日本三大山城に数えられている。

 旧城下町には、観光客向けの飲食店やギャラリー、土産店などが並ぶ。明知鉄道・岩村駅の近くには、方丈記の作者、鴨長明の塚があり、歴史マニアにとっても魅力的なゾーン。澄ケ瀬ヤナとセットで楽しむのがお勧めだ。 (富永賢治)

旧城下町の家並み。後方の山の上に岩村城跡がある=恵那市岩村町で

旧城下町の家並み。後方の山の上に岩村城跡がある=恵那市岩村町で

 ▼メモ 澄ケ瀬ヤナへは、中央道・恵那ICから車で約35分。愛知県豊田市稲武町方面からの一般道ルートもある。明知鉄道・岩村駅からバスでも行ける。営業時間は午前11時から午後5時まで。月曜定休だが、18日、9月15、22、29日、10月13日は営業する。営業期間は10月末まで。焼き上げに時間がかかるので予約が便利。(電)0573(48)3287。岩村城跡などの問い合わせは恵那市観光協会岩村支部(電)0573(43)3231

(中日新聞夕刊 2014年8月14日掲載)

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