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【石川】63年ぶりの里帰り 能美古墳群出土品20点

ジャンル・エリア : 文化 | 歴史 | 石川  2014年08月20日

展示される20点のうちの一つ「六鈴鏡」(能美市教委提供)

展示される20点のうちの一つ「六鈴鏡」(能美市教委提供)

30日から展示 国史跡指定を記念

 能美古墳群(能美市)の国史跡指定を記念して、同古墳群で初めて発掘調査がされた和田山1、2号墳の出土品20点が京都国立博物館から63年ぶりに地元に戻る。30日から9月28日まで、市博物館で一般公開される。月曜休館。(世古紘子)

 貸し出されるのは1号墳(円墳、6世紀前半初頭)から出土した首飾り用の管玉(くだだま)や埋葬者の歯など9点と、2号墳(同、5世紀終わり~6世紀初頭)で見つかった馬具や鉄刀など11点。中には全国で5点ほどしか確認されていない腕輪の「鈴付銅釧(どうくしろ)」(縦17センチ、横15.6センチ)や、京都国立博物館で一時常設展示されていた「六鈴鏡(ろくれいきょう)」(直径12.6センチ)、「四神四獣鏡」(同12.1センチ)も含まれる。

 両古墳では1951年夏、小松市などで発掘調査に貢献した故上野与一さんの指導を受け、小松高校地歴クラブの部員が埋葬品を調査。出土品は、国が53年に一括購入して国有化し、56年以降は京都国立博物館で所蔵されていた。

 能美市歴史民俗資料館によると、銅釧と鏡二面は旧寺井町(現・能美市)の町制40周年に当たる96年に町内で特別展示されたが、今回のように20点が一括して帰ってくるのは初めて。

 同館の菅原雄一学芸員(34)は「公開される出土品は古墳群初の調査で見つかり、その後、古墳群の学術的な評価に光を当てた貴重なもの。普段は見られない史料がそろうので、多くの人に足を運んでもらいたい」と話している。

 能美古墳群 既に国史跡だった能美市の和田山、末寺山、秋常山の3古墳群に寺井山、西山の2古墳群を追加指定し、昨年10月に名称を一括して「能美古墳群」に変更した。南北1キロ、東西2キロの範囲に3~6世紀半ばの方墳や円墳、前方後円墳など計62基が確認されている。そのうちの一つ「和田山23号墳」からは、文字が刻まれた国内最古の須恵器も見つかっている。

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