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【石川】秋声の掛け軸 初公開 恋愛小説抜粋 元恋人遺族宅で発見

ジャンル・エリア : 文化 | 石川 | 芸術  2014年08月27日

(左)徳田秋声が「爛」の一節を記した掛け軸(右)見つかった徳田秋声の写真=いずれも金沢市東山で

(左)徳田秋声が「爛」の一節を記した掛け軸(右)見つかった徳田秋声の写真=いずれも金沢市東山で

記念館で 写真も展示

 文豪徳田秋声(1871~1943年)の直筆の掛け軸と写真が、秋田県由利本荘市にある元恋人の遺族宅で見つかった。金沢市東山の徳田秋声記念館で9月1日から初公開される。(谷口大河)

 掛け軸には小説「爛(ただれ)」の一節が書かれており、藪田由梨学芸員は「俳句が書かれた物は多いが、小説を見るのは初めて。とても珍しい」と話している。

 掛け軸は縦207センチ、横50センチ。元恋人の作家山田順子(ゆきこ)(1901~61年)のめいの結婚を祝ったとみられる一幅。由利本荘市の遺族宅で保管されており、今年6月、記念館職員が展示品を借り受けに訪れた際、存在が分かった。

 「爛」は元遊女のお増、夫となる浅井を中心に、男女の愛憎を描いた作品。掛け軸には「一日青々した山や田圃(たんぼ)を見て暮らしたり(中略)十幾年来覚えなかった安らかな夢を結んだ」と、2人の幸福な時間の抜粋が、くせのある字体で記されている。

 制作時期は不明だが、秋声が順子と交際していた1926(大正15)年前後の作とみられる。

 また山田家の家族写真を収めたアルバムの中に、40代後半とみられる秋声の写真も見つかった。合わせて展示する。

 藪田学芸員は掛け軸と写真が残っていた背景を「秋声は大正15年の夏に順子の生家を訪ねている。家族とも親しかったのでは」と推測している。

 10月5日まで開催中の企画展「ユメジ・ミーツ・シュウセイ」内で公開。入館料は一般300円、高校生以下無料。問い合わせは同館=電076(251)4300=へ。

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