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【岐阜】白蓮が詠んだ長良川、直筆5首を展示

ジャンル・エリア : 岐阜 | 文化 | 歴史 | 芸術  2014年08月28日

柳原白蓮の直筆の短歌の掛け軸=各務原市内で

柳原白蓮の直筆の短歌の掛け軸=各務原市内で

 NHK連続テレビ小説「花子とアン」の主人公の友人のモデルとなった大正、昭和時代の歌人の柳原白蓮(びゃくれん)(1885~1967)の直筆短歌5首が9月2日から、各務原市鵜沼西町の資料館「中山道鵜沼宿脇本陣」で展示される。いずれも岐阜市を訪れた際にしたためられた作品だ。

 長良川なつかしかりしかはなみ(川波)にとほきこころの流れよるなる

 川の流れと人の心の移ろいを重ねた1952年7月の作品などが、掛け軸と色紙に墨書されている。

 この作品を保管していた愛知県常滑市の松原園子さん(85)によると、白蓮は、岐阜市で戦前にみそしょうゆ醸造所を営んでいた松原さんの父の故服部銀治郎さん宅をたびたび訪れて歌を詠んだ。服部さんは早稲田大時代に文学に造詣が深く、白蓮のほか北原白秋や野口雨情らと親交が深かったからだ。

 「白蓮さんは長良川が好きで、父とよく一緒に出掛けていた」と松原さん。自宅に来た白蓮に茶を出した時の薄墨色の着物をまとった居ずまいが特に忘れられない。「腰がしゅーんと伸びて近寄りがたいほど美しかった」と振り返る。

 松原さんは戦後間もなく嫁いだ際、これらの作品を実家から持ち出して保管していた。特に長良川を歌った短歌が気に入っていて「長良川の雰囲気がよく伝わってくる。ふるさとを離れて暮らす今はなおさら心に染みる」という。

 展示は9月15日まで。ほぼ同じ時期に活躍した歌人の与謝野晶子(1878~1942)の直筆原稿も公開される。

 (末松茂永)

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