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【福井】若狭瓜割名水公園 福井県若狭町

ジャンル・エリア : グルメ | | 歴史 | | 福井  2014年08月28日

涼感が漂う「瓜割の滝」=福井県若狭町天徳寺で

涼感が漂う「瓜割の滝」=福井県若狭町天徳寺で

涼感たっぷり 清水と滝

 「なんと涼しげな」-。着くなり、そう思った。森の中から湧き出した冷水が小さな滝となり、辺りにせせらぎを響かせていた。木立の間からは心地よい風。すーっと汗が引いていった。名刹(めいさつ)・天徳寺境内奥の、山裾に広がる若狭瓜割(うりわり)名水公園は、お薦めの涼感スポットだ。

 この辺りの標高は200メートルほど。暑い日でも、木立の日陰に入ると別世界になる。名水百選の「瓜割の滝」は、無料駐車場から山手へ300メートルほど入った所にある。滝のやや上方に、周辺の山々の水脈の噴き出し口があり、こんこんと清水が湧き出している。水温は年間を通じて8~10度前後。夏でもつけておいた瓜が割れるほど冷たい-という故事から、この名前が付いた。

 湧き出した清水は谷川となり、小さな段差が連なって「瓜割の滝」をかたどっている。そばには参拝客向けの湧き水が竹筒から出ていた。カルシウムやマグネシウムを含み、飲んでみると、まろやかな口当たり。湯川真乗住職は「年間を通じて美しい場所ですが、紅葉の時季が特にお勧め」と話す。

 名水は、駐車場横の給水所で有料で持ち帰れるほか、「わかさ瓜割の水」として商品化もされている。天徳寺境内には、枯れ山水式の名勝・方丈庭園があり、こちらも無料で拝観できる。

江戸時代以降の元商家や民家が連なる旧熊川宿=若狭町で

江戸時代以降の元商家や民家が連なる旧熊川宿=若狭町で

 ここから車で10分ほど行くと、若狭と京都を結ぶ鯖(さば)街道の宿場町として栄えた旧熊川宿。さまざまな物資の集積地だったこともあり、商家や民家など江戸時代以降の建物が約1キロ区間に連なっている。いろんな様式の建物が混在しているのが特徴。かつては村役場だった若狭鯖街道熊川宿資料館や伊藤忠商事の二代目社長、伊藤竹之助氏の生家などが残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。

 昔から、この地で生産されてきた熊川葛(くず)は、江戸時代の儒学者・頼山陽(らいさんよう)が母親への手紙で「吉野(葛)より上品」と評したことでも知られる。中ほどの飲食店「まる志ん」では、500円程度でくずきりや、冷やしくずぜんざいなどが味わえる。この店では、くず菓子の作り置きをせず、注文を受けてから作るため、できたての生あたたかいくず菓子が食べられる。 (富永賢治)

 ▼メモ 若狭瓜割名水公園へは、JR小浜線の上中駅からバスで約10分。舞鶴若狭道・若狭上中ICから車で15分。天徳寺(電)0770(62)1038、道の駅「若狭熊川宿」(木曜定休)(電)0770(62)9111、若狭町観光交流課(電)0770(45)9111

(中日新聞夕刊 2014年8月28日掲載)

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