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【富山】黒部峡谷トロッコ電車 富山県黒部市

ジャンル・エリア : 富山 | 鉄道  2014年09月11日

峡谷を渡るトロッコ電車

峡谷を渡るトロッコ電車

険しい谷 圧巻の眺め

 黒部峡谷の玄関口である宇奈月温泉街(富山県黒部市)に降り立ったのは真夏。切り立った山と険しい谷に秘境の一端が感じられ、はや心が躍る。トロッコ電車の旅は黒部峡谷鉄道の宇奈月駅からスタートする。

 客車は、窓付きの特別車両もあるが、復路で疲れたときにとっておく。風が心地よいだろうな、とオープンの普通車両に乗り込んだ。

 トロッコ電車は、黒部川の電源開発のため作業員や資材を運んでいた。1953年に観光用の営業運転を開始。狭い山腹を走るため線路幅は新幹線の約半分の76.2センチしかない。宇奈月から終点の欅平まで20.1キロをゆっくり80分かけて走る。

窓のない普通車両で自然を満喫する乗客たち

窓のない普通車両で自然を満喫する乗客たち

 そそり立つ断崖絶壁、はるか下を渦巻く(黒部川の)激流、幾重にも連なる北アルプスの峰々が皆さまをお迎えいたします-。車内放送の声は、富山県出身の女優室井滋さん。「トンネルや鉄橋をいくつも抜けていくので、ちょっとインディ・ジョーンズになった気分が味わえるかもしれません」。映画のシーンが思い浮かんだ。

 トンネルに入ると、ひんやり。上着は1枚多くと心得よう。黒部川をさかのぼって山あいを進む。20分ほどで黒薙駅。温泉旅館に行くのだろうか、数人が下車した。近くには、それを見下ろすサルもいた。

 鐘釣と欅平の両駅で、それぞれ1~2時間滞在する計画。国立公園エリアに入ると、深く険しい谷が圧巻だ。そそり立つ岩肌、エメラルドグリーンのダム湖など見どころがいっぱい。カメラを構えながら、対向するトロッコ電車の乗客たちに手を振るのも忙しい。

欅平には絶景の河原に面した足湯がある=いずれも富山県黒部市で

欅平には絶景の河原に面した足湯がある=いずれも富山県黒部市で

 鐘釣駅周辺には迫力十分の万年雪がある。河原に下り、清流をぼーっと眺めても、はき物を脱いで足をつけても気持ちがいい。ここの河原では温泉が出るので、スコップ持参の勇ましい若者が露天風呂を掘って楽しんでいた。終点の欅平駅の食堂で一息。河原展望台には足湯、少し歩くと名剣温泉があり、休憩や宿泊ができる。

 (小畑一成)

 ▼メモ 黒部峡谷鉄道・宇奈月駅へは、JR北陸線の富山駅や魚津駅などから富山地方鉄道で宇奈月温泉駅下車、徒歩5分。車だと北陸道・黒部ICから約20分。宇奈月駅からの運賃は、欅平駅まで大人1710円。ほかに窓付きの特別客車は車両券370円、リラックス客車は車両券530円が必要。例年4月に部分開通し、11月末まで運行する。トロッコ電車の予約、問い合わせは黒部峡谷鉄道営業センター(電)0765(62)1011

(中日新聞夕刊 2014年9月11日掲載)

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