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【長野】旧北国街道「小諸宿」 長野県小諸市

ジャンル・エリア : グルメ | 歴史 | 甲信越  2014年09月18日

女学生の衣装に着替えて人力車で観光=長野県小諸市の懐古園で

女学生の衣装に着替えて人力車で観光=長野県小諸市の懐古園で

繁栄物語る商家や土蔵

 参勤交代で加賀藩の大名行列も利用した小諸宿。中山道などに通じる交通の要衝で、しかも城下町だったことから江戸時代は東信濃最大の経済拠点として栄えた。今も街中には、古い商家や民家が点在。ゆっくり歩くと一昔前にタイムスリップした気分になる。

 まずは市の玄関口、JR小諸駅の西側にある小諸城三之門へ。徳川家十六代当主、家達(いえさと)筆の額「懐古園」が掛かる重厚な造りの門は国重要文化財。江戸中期の大洪水で流されたが1765年に再建された。ぜひ見ておきたい歴史遺産である。再び駅に戻り、小諸観光交流館観光案内所で観光ガイドの女性と合流する。ガイド料は無料だ。

 観光案内所の建物も明治後期から大正時代のものとか。そこから明治時代の繭倉庫ゾーンを抜けると小諸城大手門に着く。明治時代には料亭や塾として使われ、中2階や間仕切り壁などが追加で造られたのだという。「人が住んだり、子どもが勉強したりしていたんです」とガイドさん。当時の様子を想像すると何だか楽しくなる。2008年、絵図をもとに復元された。

 旧北国街道沿いの本町入り口に創業200年のそば店「丁子庵(ちょうじあん)」がある。店は築120年、総ヒノキ造りの土蔵で、外壁は黒の漆喰(しっくい)で仕上げられている。周辺には土蔵が目立ち、かつて豪商が多かったことをうかがわせる。

 次に向かったのはJR篠ノ井線の姨捨(おばすて)駅。駅舎は大正時代に設計された洋風の建物だが、4年前にリニューアルされた。同駅は、線路が急勾配のため、列車はいったん引き込み線に入り、バックしてホームに停車するスイッチバック式。そして、この駅からの眺めが近年、注目を浴びている。ここからは広々とした棚田や、古戦場・川中島などがある善光寺平が一望できる。夜は千曲川の蛇行に沿うように輝く街のネオンが美しい。不思議なのはホームのベンチが普通とは逆向きになっていること。景色が楽しめるよう線路を背にしている。心憎い配慮だ。

名物の「おしぼりそば」

名物の「おしぼりそば」

 この辺りで名物といえば「おしぼりそば」。おろし大根の搾り汁を、みそやしょうゆで調味した付け汁は涙が出るほどの辛さだったが、なぜかまた食べたくなった。 (神納美桜子)

 ▼メモ 小諸市へは、JR篠ノ井駅で、しなの鉄道に乗り換え約50分。車は中央道、長野道、上信越道を利用。人力車で小諸城址懐古園を巡る料金は2人乗り1000円から。時代衣装の体験は女学生衣装一式で4000円。問い合わせは、長野県名古屋事務所(電)052(263)4118

(中日新聞夕刊 2014年9月18日掲載)

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