【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 【静岡】立体感ある水墨画 浜松の山崎さん初個展

【静岡】立体感ある水墨画 浜松の山崎さん初個展

ジャンル・エリア : 芸術 | 静岡  2014年09月24日

88歳で初の個展を開いた山崎恒彦さん=浜松市中区のクリエート浜松で

88歳で初の個展を開いた山崎恒彦さん=浜松市中区のクリエート浜松で

 浜松市北区細江町気賀の元会社員山崎恒彦さんが88歳の米寿を迎えたのを機に、定年退職後に趣味で描き始めた水墨画の初の個展を23日から中区のクリエート浜松で開いている。脳梗塞による右半身の不自由をリハビリで克服し、磨き続けてきた細密で立体感がある画風は見る側を圧倒する。

 山崎さんはセメント会社を60歳で退職。生きがいとなる趣味を探していたところ、65歳の時にクリエート浜松で開かれていた水墨画展を訪れ、墨と筆と紙さえあれば楽しめる水墨画に感銘を受け、教室に通うようになった。

 会社員時代に機械の設計を長年担当し「もともと細かいものを描くのが好きだった」こともあって、墨の濃淡と繊細な筆遣いで自然風景を白黒写真のようにリアルに描く山崎さん独特の水墨画づくりに没頭していった。

 70代後半で脳梗塞となり、右半身が不自由になったが、絵を描きたい一心で苦しいリハビリにも耐え、筆が握れるまでに回復。80歳を超えて以降も、多い時には1~3日に1作を描いてきた。

 個展には世界遺産となった熊野古道や富士山、東日本大震災での巨大津波にも耐えた岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」を描いた作品など計55点を展示している。

 作品は実際に現地を訪ねた風景を描くだけでなく、新聞や図書館で見つけた文献に載った写真を参考に「違うアングルからだとどう見えるか想像しながら描く」という。

 山崎さんは「横山大観ら明治や大正の日本画家、西洋の風景画なども参考にして描き、もっと腕を向上させたい」と今後も精力的に作品をつくり続ける考えだ。個展は28日まで。入場無料。

(古田哲也)

旅コラム
国内
海外