【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 【岡山】奇に満ちた「満奇洞」 岡山県新見市

【岡山】奇に満ちた「満奇洞」 岡山県新見市

ジャンル・エリア : グルメ | 近畿  2014年10月16日

ライトアップされた洞内は、幻想的な雰囲気だ

ライトアップされた洞内は、幻想的な雰囲気だ

幻想的な岩の造形

 「奇に満ちた洞(ほこら)」-。歌人の与謝野鉄幹・晶子夫妻が昭和初期に訪れ、こう詠んだことから、この名前になったのだという。映画「八つ墓村」のロケにも使われた洞内は、カラフルな照明が施され、おどろおどろしさも備えた非日常の光景が楽しめる。

 岡山県新見市の満奇(まき)洞(県天然記念物)は、草間カルスト台地にある標高400メートル余りの村はずれに位置している。駐車場からも近く、子どもや高齢者でも気軽に行ける。見学通路は往復で約500メートル。洞内の高さは最大でも10メートル余りしかなく、腰をかがめて歩く場所も。

 中ほどには、「大黒柱」と呼ばれる直径50センチほどの大きな石柱。触ってみると、ひんやりして気持ち良かった。さらに進むと、下からせり上がった奇岩が集まる「鬼の居間」、たくさんの仏様のようにも見える「五百羅漢」ゾーンなどがある。その先の「竜宮橋」辺りは、天井高があり、紫色の照明が幻想的な雰囲気を演出していた。

 洞内の気温は、年間を通じて14度前後。入り口付近にはテーブルといすを備えた休憩所もある。近くにいた案内係のおじさんは「夏涼しく、冬は暖かいのでいい場所です」と教えてくれた。

 

300種類以上の植物が自生する鯉が窪湿原=いずれも岡山県新見市で

300種類以上の植物が自生する鯉が窪湿原=いずれも岡山県新見市で

 やや離れた市南西部の同市哲西町矢田には、“西の尾瀬”ともいわれる「鯉(こい)が窪(くぼ)湿原」(国天然記念物、広さ3.6ヘクタール)が標高550メートル付近に広がる。江戸時代初期に築造された「鯉が窪池」には、名前通りたくさんの錦鯉(にしきごい)が泳いでいた。湿原には、日本の固有植物や大陸系の残留植物など300種類を超える植物が自生する。

 市内には、ほかにも井倉洞などの鍾乳洞、キャビアを生産するチョウザメの養殖場「とと愛ランド・にいみ」、紙すき体験ができる「紙の館」と日本最大の水車(直径13.6メートル)がある「夢すき公園」など、行楽地も多く1日では回りきれないほど。

 年間を通じて食べられる「ぼたん鍋」や千屋牛など、ご当地グルメも多いが、チョウザメの刺し身(予約制、一人前1000円程度)をJR新見駅前の飲食店「味の庄 伯備」で味わった。刺し身は透明感のある白身。歯応えがあり、脂が乗っている割には、しつこくなかった。 (富永賢治)

 ▼メモ 満奇洞へは、JR伯備線・井倉駅からバスで約40分、中国道・北房ICから約20分。入洞料は高校生以上1000円、中学生800円、小学生500円。鯉が窪湿原へはJR芸備線・野馳(のち)駅からタクシーで約10分。中国道・新見ICから約30分。自然保護協力金200円が必要。「味の庄 伯備」(電)0867(72)3125、新見市観光協会(電)0867(88)8154

(中日新聞夕刊 2014年10月16日掲載)

旅コラム
国内
海外