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【石川】縁結びの奥能登 石川県

ジャンル・エリア : | 石川  2014年10月23日

助三郎と鍋乃の「恋路物語」の銅像=石川県能登町の恋路海岸で

助三郎と鍋乃の「恋路物語」の銅像=石川県能登町の恋路海岸で

デートスポットが点在

 その名もロマンチックな恋路海岸(石川県能登町)に立ったのは、秋晴れで行楽日和の休日。訪れる人はまばらで、悲恋伝説の地にふさわしい感傷的な気分にさせられる。だが、車を止める人はカップルが多い。ドライブデートのコースなのだ。

 海岸には、1964年に造られた男女の像がたたずむ。能登町ふるさと振興課の担当者は、「由来の時期ははっきりしない」と言うが、この地の700年前とも800年前ともいわれる昔、恋に落ちた助三郎と鍋乃の話。恋敵のわなにはめられ、助三郎は海で命を落とし、鍋乃も後を追って身投げしたと語り継がれた。銅像近くにはハートをかたどった鐘のモニュメント。“お約束”の愛の南京錠が付けられる誓いのフェンスも。

 内陸側には2005年に廃線になった、のと鉄道・能登線の恋路駅がある。かつて、「恋路ゆき」の切符がブームを呼んだ。ホームにノートが置かれ、来訪者がメッセージを寄せている。

見附島を望む「幸せの鐘」=石川県珠洲市で

見附島を望む「幸せの鐘」=石川県珠洲市で

 恋路海岸から3キロほど北上すると、観光名所の見附島(同県珠洲市)がある。沿岸は“えんむすビーチ”と呼ばれる。浜辺には、軍艦のような形の島を望んで「幸せの鐘」が。俗っぽい気もするが、カップルなら素直に鳴らして幸せな気分になれるだろう。

 能登半島を反時計回りに進むと来春、放送開始のNHK連続テレビ小説「まれ」の舞台になる同県輪島市。町野町曽々木のポケットパーク(駐車場)近くに、「恋人の聖地」に認定された怪しげなスポットがある。名称は伝統的な日本語が気を引く「せっぷんとんねる」だ。

 ずばりの命名に感心したが、実は映画「忘却の花びら」(1957年)で話題になったキスシーンにちなんだ。主役の小泉博さんと司葉子さんが愛を確かめ合ったロケ地。1人でカメラを提げて行くには少し勇気が必要な長さ十数メートルの手掘りの洞窟だが、2人で通れば恋が成就するという。くぐり抜けて振り返ると、ハート形の電飾が・・・。カップルの皆さま、どうぞご自由に。

 (小畑一成)

 ▼メモ 恋路海岸(恋路浜)へは、JR七尾駅で、のと鉄道に乗り換え穴水駅まで行き、さらにバスで約1時間半。車は、北陸道・金沢西ICから「のと里山海道」(無料)に移り、地方道などを経由して約2時間半。能登町観光の問い合わせは能登観光情報ステーション(電)0768(62)8530、輪島市は輪島市観光協会(電)0768(22)1503

(中日新聞夕刊 2014年10月23日掲載)

ハートの電飾が彩る「せっぷんとんねる」=石川県輪島市で

ハートの電飾が彩る「せっぷんとんねる」=石川県輪島市で

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