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【静岡】大気圏突入環境を再現 8日に講座

ジャンル・エリア : 静岡  2014年11月04日

8日に地球への帰還をテーマに話す松井准教授=浜松市中区の静岡大浜松キャンパスで

8日に地球への帰還をテーマに話す松井准教授=浜松市中区の静岡大浜松キャンパスで

◆静大・中日新聞連携 松井准教授に要点聞く

 静岡大と中日新聞東海本社の連携講座「浜松発!未来の社会」の第2回が11月8日、浜松市中区の静岡大浜松キャンパスで開かれる。「地球への帰還~大気圏突入環境を模擬できるレーザープラズマ風洞の開発~」をテーマに話す松井信・工学研究科准教授にポイントを聞いた。

 -講座の流れは。

 ロケットが地球から宇宙に行くとき、帰還時に必要な燃料や温度変化に耐える安全対策を解説する。

 -テーマに関して最近の面白い話題は。

 気球で青い地球が見渡せる高度約40キロまで上昇し、宇宙服を着た人が気球から飛び降りて、パラシュートで無事戻ってきた民間企業の取り組みがあった。帰還の様子を撮影した動画も紹介する。

 -宇宙に行く新しい燃料の手段はあるか。

 ロケットのエンジンは100年前とほぼ変わらない。液体窒素や液体水素が入った燃料タンクが機体の9割を占めてコストがかかる。そこで最近ではレーザーやマイクロ波でロケットを打ち上げる研究が進んでいる。レーザービームを受けた物が地上から浮き上がる動画を見せて説明する。

 -自身の専門分野の風洞とは。

 大気圏突入時の環境を再現する装置。ロケットが高速のまま地球の方向に戻ってくるとき、機体の周辺が1万度や6000度になる現象がある。風洞で高温状態を再現して機体表面を覆う耐熱材の試験をする。

 大気圏に突入する物体は流星として観測でき、風洞内では流れ星を再現できる。最近では人工流星の研究があり、黄や緑に光る物質で加工した物体を使って彩りのある流れ星を作ろうとしている。

 -研究の魅力は。

 非日常の宇宙空間を自分で模擬できる。帰還は宇宙探査の最後の工程で責任は重大。

 -中高生に呼びかけたいこと。

 子どものころ米国のケネディスペースセンターに行ったことが宇宙に惹(ひ)かれたきっかけ。講座をはじめ、科学に触れる機会を設けて興味を持ってもらえれば。

 8、9日には同キャンパスで実験体験や研究室公開をする「テクノフェスタ」もある。松井准教授や学生は風洞内で大気圏突入環境を再現し、発色物質を光らせて色とりどりの人工流星を解説する。

(聞き手・木許はるみ)

 <まつい・まこと> 東京大大学院新領域創成科学研究科博士課程修了。2009年から静岡大工学部機械工学科機械宇宙コース航空宇宙分野助教、2014年から現職。徳島県出身。

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