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【岐阜】堂上蜂屋柿 岐阜県美濃加茂市

ジャンル・エリア : まちおこし | グルメ | 岐阜 | 特産  2014年12月11日

皮をむいた後40日以上をかけて堂上蜂屋柿を作るという堀部さん

皮をむいた後40日以上をかけて堂上蜂屋柿を作るという堀部さん

丹精の“結晶”上品な甘さ

 岐阜駅からJR高山線に乗ると、車窓の景色は徐々にローカル色を帯びてくる。各務原を過ぎ、高台を走る電車から木曽川の流れを楽しんでいると、ほどなく美濃加茂市の玄関口、美濃太田駅に到着した。

 この地で有名なのは、干し柿の中でも古くから別格の極上品とされる「堂上蜂屋柿(どうじょうはちやがき)」。全体の2割強を占める上級品は1個1500円もする。年内納品分は例年通り、12月1日の予約開始直後にほぼ完売したが、中級品などには少し残りがあるという。

 もとになる蜂屋柿は、実の大きな渋柿。皮むき、天日干しなど、すべてを手作業で行い、冷たい伊吹おろしにさらしながら1カ月半から2カ月をかけて作る。繁忙期の11月下旬、品評会での入賞歴もある堀部庫市さん(85)=同市蜂屋町=の作業場を訪ねた。

 堀部さんは、気温や風を気にしながら「柿の顔(状態)を見ながらなので、気が抜けません」。妻芳恵さん(84)は、床に腰を下ろし、ひたすら皮をむき続けていた。冷凍した昨冬の商品を食べさせていただき、上品な甘さに驚いた。糖度は何と、ようかん並みの65度もあるのだという。かぶりつくと「丹精して作っているので、できれば、へたを取り、実を割いて少しずつ食べてくださいね」と注文が。恥ずかしさで、赤面した。

観光拠点の太田宿中山道会館

観光拠点の太田宿中山道会館

 美濃太田駅から、南へ1キロほど行くと、東西に延びる旧中山道と交差する。その近くの観光拠点「太田宿中山道会館」では、関係資料の展示、新鮮な農産物などの販売をしている。周辺には、木曽川の「太田の渡し」跡や旧太田脇本陣林家住宅(国重要文化財)などが点在している。

 今、市民有志が取り組んでいる地域おこし事業は「美濃加茂やきそば」。かつて同駅近くの食堂が提供していた焼きそばの味を懐かしむ昭和世代の13人が復刻会を立ち上げ、地域のB級グルメにしようと頑張っている。キャベツの蒸し煮と特定のソースを使うことだけが定義で、あとは自由。具だくさんで値段が1000円を超すものもある。4年目のことしは、12店が独自のメニューを用意。復刻会長、内田はつよさん(68)が経営する喫茶「扇」(同市太田町)は、最安の400円を看板に、鶏の胸肉を使いヘルシーに仕上げている。後がけのソースを含め、昭和中期の懐かしい味がした。 (富永賢治)

地元のB級グルメを目指す「美濃加茂やきそば」=いずれも岐阜県美濃加茂市で

地元のB級グルメを目指す「美濃加茂やきそば」=いずれも岐阜県美濃加茂市で

 ▼メモ JR美濃太田駅へは、名古屋駅から特急「ひだ」で約40分。美濃加茂市中心街へは、東海環状道・美濃加茂ICから国道41号経由で約5分。堂上蜂屋柿の注文は、JAめぐみの蜂屋支店へ出向くか、フリーダイヤル(0120)882731、もしくは(電)0574(25)2902へ。いずれも平日の午前9時から午後5時まで。

(中日新聞夕刊 2014年12月11日掲載)

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