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【滋賀】花の寺 西応寺 滋賀県湖南市

ジャンル・エリア : グルメ | 文化 | 歴史 | 近畿  2014年12月18日

境内の庭園に巨大な岩が鎮座する西応寺

境内の庭園に巨大な岩が鎮座する西応寺

参拝者手植えの山野草

 琵琶湖の南に位置する滋賀県湖南市に、訪ねてみたい寺があった。「花の寺」と呼ばれる西応寺だ。菩提寺山(353メートル)の麓にある古刹(こさつ)で、山門から本堂に向かう参道の石段は季節の花に埋もれる。晩秋は紅葉、春になると山野草が咲き、ピンク色の小さな雲南萩の花が満開になる。

 萩は普通、秋に咲くのだがこの寺の雲南萩は5月。「二十数年前に参拝者が珍しい花だからと植えたのが始まり」と住職の奥野賢悟さん(67)は話してくれた。また山野草も参拝者が植えたもので、人々に愛された寺だと分かる。10月に落慶法要が行われた本堂脇には良弁僧正が座禅したと伝わる巨大な岩(良弁岩)庭園石がある。菩提寺山を借景にした庭園を眺めながら一服。予約すれば「西応寺弁当」(税別1500円から)も味わうことができる。

長寿寺の参道に置かれた人形は、心を和ませてくれる

長寿寺の参道に置かれた人形は、心を和ませてくれる

 湖南市では西応寺とともに、本堂や三重塔が国宝に指定されている天台宗の古刹・常楽寺、長寿寺、善水寺を「湖南三山」としてPRに力を入れている。三寺とも創建は奈良時代で、どっしりとした風格のあるたたずまいだ。常楽寺は境内を眼下に眺めることができる散歩道が整備され、長寿寺は住職夫人が説く人生話の奥が深い。参道には多くの人形たちが鎮座している。善水寺では、来年4月19日から6月14日まで秘仏の本尊薬師如来の御開帳が行われる。

 古刹の多い地域だが、新しい風を吹き込む動きもある。女性2人が下田ナスの漬物用の隠し味に使われてきた弥平トウガラシを栽培、加工、販売まで手掛ける。弥平トウガラシは光沢のあるオレンジ色で、辛さのレベルはタカノツメの2倍という。一番人気の「弥平とうがらし ぴりり」(630円)はひと振りで料理の味を引き締める。「柚子(ゆず)ぴりり」(同)は、これからの鍋の季節に合いそう。焼き菓子「弥平ホワイトブラウニー」(1個200円)は、食べた後、舌にぴりっとした辛さが残る。どの商品も「辛ーい」というよりは鼻をスッと抜けるような、さわやかな後味だ。地元のこだわり商品を売る産直市場「こなんマルシェ」などで買うことができる。 (神納美桜子)

弥平トウガラシを使ったオリジナル食品=いずれも滋賀県湖南市で

弥平トウガラシを使ったオリジナル食品=いずれも滋賀県湖南市で

 ▼メモ 西応寺と湖南三山へは、JR草津線・石部駅または甲西駅で下車。車は名神高速の竜王もしくは栗東ICで降りる。拝観料は西応寺300円、湖南三山が各500円。善水寺の御開帳期間にはJR甲西駅から門前まで有料バスを運行予定。湖南市商工観光労政課(電)0748(71)2331

(中日新聞夕刊 2014年12月18日掲載)

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