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【兵庫】魚介料理「じゃこ鍋」 兵庫県姫路市家島町

ジャンル・エリア : グルメ | 近畿  2014年12月25日

島民の守り神でもある奇岩「どんがめっさん」

島民の守り神でもある奇岩「どんがめっさん」

瀬戸内版「しゃぶしゃぶ」

 新鮮な瀬戸内の魚介を、刺し身と、しゃぶしゃぶで味わう「じゃこ鍋」なる料理が家島にある。

 家島は、大小40余りの島からなる家島諸島の中心。外周は11キロほどで、人口約3500人。かつては関西国際空港用地などの造成に使う砕石や土砂運搬などの景気で沸いたが、近年は観光推進にかじを切り、民宿や料亭が、さまざまな創作料理を提供している。

 「じゃこ鍋」は、そのうちの一つ。家島では、刺し身でも食べられる新鮮な小魚(じゃこの別名)を水炊きにする家庭料理がある。これをもとに料理旅館「おかべ」を経営する岡部賀胤(よしたね)さん(54)=兵庫県姫路市家島町真浦=が、魚の切り身などを鍋のだし汁にくぐらせ、しゃぶしゃぶのようにして食べる「じゃこ鍋」を考案した。材料は季節や天候で変わる。

新鮮な魚介を刺し身としゃぶしゃぶで味わう「じゃこ鍋」=いずれも兵庫県姫路市家島町で

新鮮な魚介を刺し身としゃぶしゃぶで味わう「じゃこ鍋」=いずれも兵庫県姫路市家島町で

 この日の魚介は、食べる寸前までいけすで泳いでいたサバ、タイ、ヒラメ、クルマエビ、アオリイカ、ワタリガニなど。潮流でもまれた魚は身が引き締まり、調理の後も皿の上でひくひく動いていた。サバの刺し身は殿様気分になる味。だし汁につけ、身の色が変わると甘みが増した。

 島内の観光には、有料で貸し出している電動アシスト自転車が便利。真浦港近くの奇岩「どんがめっさん」には、主人の帰りを待ち続けたカメが石になったという伝説があり島民の守り神。高台の家島神社からは、周辺の島々が見渡せる。

 真浦神社近くの水田鮮魚店では、経営する水田弘子さんが取れたてのアナゴを炭火で焼いていた。たれの味付けが絶妙で、缶ビール片手に焼きたてを7匹も食べてしまった。値段は大きさで決まり1匹150円程度から。ほかにも自家製の巻きずし、ローストビーフもあった。

 島内では年間を通じて魚釣りが楽しめ、時季によっては島巡りや底引き網漁も体験できる。行楽施設が少ないので、散策の後は宿でゆっくりするのがお勧め。夕暮れ時に真浦港を訪ねると、地元のお年寄りや子どもが、アジなどの小魚釣りを楽しんでいた。 (富永賢治)

 ▼メモ 家島へはJR姫路駅南口からバスで姫路港へ。家島行きの定期船で約30分。乗船料金は大人片道1000円。料理旅館「おかべ」は予約制で不定休。1日2組限定。平日は1泊2食付きで1人1万4904円から。(電)079(325)0340。水田鮮魚店の営業時間は午前7時から日没ごろまで。不定休。(電)079(325)2841。問い合わせは家島観光事業組合(電)079(325)8777

(中日新聞夕刊 2014年12月25日掲載)

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