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【静岡】壮大な景色と新鮮魚介 静岡県御前崎市

ジャンル・エリア : グルメ | | 静岡  2015年01月15日

サーファーたちに人気の御前崎ロングビーチ。左後方に御前埼灯台がある

サーファーたちに人気の御前崎ロングビーチ。左後方に御前埼灯台がある

養殖クエ お手軽に舌鼓

 「地球上で最高の場所」-。壮大な景色と波の大きさ、風向きなどから、プロのボードセイラーたちに、そう言わしめた御前崎ロングビーチ。海岸沿いの高台から、緩やかな弧を描く地平線を眺めていると、気持ちがすっきりしてきた。御前崎市は、公共交通の便がやや悪いものの、感動の眺めと新鮮な魚介が味わえる観光地だ。

 シンボルの御前埼灯台(高さ約23メートル)の立地は意外だった。岬の先端近くまで民家が連なり、民宿の玄関のすぐ前に立っていた。大人は200円、子どもは無料で中に入れる。らせん階段を上ると海抜50メートルほどの展望台。富士山も見え、近くの海岸にはウミガメの産卵地(国天然記念物)もある。

冬場だけ食べられる養殖クエ

冬場だけ食べられる養殖クエ

 静岡県はカツオの漁獲量日本一を誇る。中でも御前崎は近海で捕れることから冷凍しない“鮮かつお”で知られる。冬場は食べられないが、代わりに11月から3月末まで、地元の県温水利用研究センターで養殖された高級魚クエが、お手軽に味わえる。天然物は水揚げさえあれば年中、食べられるが1キロ1万円ほどもする。養殖ものは、その3分の1程度。市内の11店がクエ料理を提供していて、フルコースでも1人5000円前後で味わえる。

 リピーターが多いという磯料理旅館「八光(はっこう)」の夕食は、圧巻だった。中央にドーンと養殖クエの姿造り。周りに伊勢エビやマグロ、アワビの刺し身、桜エビのかき揚げなどが並んだ。キンメダイのたまりじょうゆ煮は、1985年の創業以来、つぎ足しの煮汁を使っていて、絶妙の味加減。皿に残った煮汁はご飯にかけ、すべてを味わい尽くした。これで1泊2食付き1万3000円(税抜き)から。感動の料理の裏側を経営者で料理長でもある佐久間昭和(あきかず)さん(58)に聞くと「料理の原価は、通常3割程度ですが、お客さんに喜んでもらえるよう5~6割にしています」とのことだった。

 漁港近くの海鮮なぶら市場では、魚介の買い物や魚料理が楽しめる。市内ではイチゴのハウス栽培も行われており、御前崎フルーツファームは年明けから4月末までイチゴ狩りの営業(火曜定休)をしている。 (富永賢治)

メーン料理「クエの姿造り」(手前)=いずれも静岡県御前崎市で

メーン料理「クエの姿造り」(手前)=いずれも静岡県御前崎市で

 ▼メモ 御前埼灯台近くの御前崎海洋センターへは、JR菊川駅から静鉄バス浜岡営業所まで定期バスが運行されているが、その先は便数の少ない自主運行バスになり、車が便利。東名高速の相良牧之原ICからは車で約20分。磯料理旅館「八光」は前々日までの予約制。(電)0548(63)5338。御前崎フルーツファーム(電)090(1415)2334、御前崎市観光協会(電)0548(63)2001

(中日新聞夕刊 2015年1月15日掲載)

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