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【愛知】寒さと熱意が生む芸術 稲武の松井さん一家、氷瀑制作

ジャンル・エリア : まちおこし | オブジェ | 愛知  2015年01月20日

緑、紫などの色にライトアップされた氷瀑=豊田市稲武町で

緑、紫などの色にライトアップされた氷瀑=豊田市稲武町で

 豊田市稲武町の大井平公園近くの山肌に、幅23メートル、高さ10メートルにわたって作られた氷の壁「氷瀑(ひょうばく)」が見ごろを迎えている。「稲武にも冬の名物を」と、いなぶ観光協会長で水道工事業を営む松井徹さん(66)一家が4年前から取り組んでいる。夜間は紫や青、緑色などにライトアップされ幻想的な雰囲気を演出。少しずつ「冬の名物」に定着しつつある。

 松井さんは2010年に自宅の庭先にできた氷柱を見て氷瀑づくりを思いついた。公園近くに所有する敷地で休憩所を整備していて、そこにある木に水を掛けたところ、公園を訪れる人らから「樹氷みたいできれい」と好評だったことから、11年から丸太を使って斜面に土台を組み上げ、高さ約10メートルの大規模なアートに仕立てている。

 毎年、夏から準備を始める。3人の息子と、中学生の孫と協力し山で間伐した丸太を運び出し、格子状の土台を組み立てる。気温が氷点下になる12月末から水を掛け始めて、1月に完成させる。

 完成後も毎日の点検が欠かせず、気温がマイナス2度以下になる午後6時すぎ、現場へ向かい水を掛ける。土台の格子にホースが巻き付けてあり、霧状に沢水が吹き掛けられるが、隅の方などは人の手でホースを使って水を掛ける。「完全防寒防備」で臨むが、全身ずぶぬれになることもあり「帰る時、防寒具が凍っていることも」と松井さん。

 5年目のことしはササの葉を使った氷瀑の表現にこだわった。「葉の先に、樹氷のような形を作り上げる氷に注目して」と来場を呼び掛けている。ライトアップは午後6~9時。(問)いなぶ観光協会=0565(83)3200

 (作山哲平)

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