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【石川】伊・壁画修復 金大で成果報告展 復元の最新技術 実感

ジャンル・エリア : 文化 | 石川 | 芸術  2015年02月25日

フレスコ壁画修復プロジェクトの歩みを紹介する成果報告展=金沢大資料館で

フレスコ壁画修復プロジェクトの歩みを紹介する成果報告展=金沢大資料館で

 イタリアのフレスコ壁画修復に取り組んできた金沢大の歩みを振り返る成果報告展「イタリアの壁画遺産を守る 日伊共同プロジェクトの成果」が3月23日まで、金沢市角間町の金沢大資料館で開かれている。同月1日にはシンポジウムも予定し、関係者は10年に及ぶ国際共同プロジェクトの集大成と位置付けている。(小室亜希子)

 フレスコ壁画の修復プロジェクトは宮下孝晴教授(65)が中心となり、2004年からフィレンツェ3大教会の1つ、サンタ・クローチェ教会大礼拝堂で開始。1380年代に描かれた高さ26メートル、820平方メートルの壮大な壁画が対象で、左右の壁画も修復する追加プロジェクトを経て13年に完成した。

 10年にはフレスコ壁画研究センターを設立し、南イタリアに点在する洞窟教会の調査も実施。最新の機器を使って作成した立体図などはデジタル化して保存し、近く公開する予定という。

 成果報告展では、こうした10年間の取り組みを写真パネルや資料を使って紹介。過去の修復も尊重しながらできる限り原物に近づける修復の過程や、壁面の凹凸までも再現する最新の復元技術に触れることができる。

 宮下教授が3月末で定年退職するのに伴い、センターは4月に新設される国際文化資源学研究センターに合併される。宮下教授は「試行錯誤した経験が、これからの壁画修復の指針になっていくといい」と話した。

 シンポジウムは1日午後1時から、金沢大人間社会1号館101講義室で。宮下教授の基調講演のほか、高松塚やキトラ古墳(奈良県明日香村)を担当する文化庁調査官らによるパネルディスカッションがある。参加無料。

修復が完了したサンタ・クローチェ教会大礼拝堂の壁画

修復が完了したサンタ・クローチェ教会大礼拝堂の壁画

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