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【徳島】昼も夜も阿波おどり 徳島市

ジャンル・エリア : まつり | 文化  2015年02月26日

子ども、男性、女性たちが三様の踊りを披露する水玉連の演舞

子ども、男性、女性たちが三様の踊りを披露する水玉連の演舞

「おどらなそんそん」体験

 徳島市の阿波おどりは、8月12日からの4日間で130万人を動員する大イベントだ。期間中は圧倒的な祭りムードが街全体を支配する。夏の本番はまだ先。熱を求め、一年中やっているステージの演舞を見に行った。

 JR徳島駅前から真っすぐに10分ほど歩くと、徳島市のシンボル眉山(びざん)。その麓に1999年に建てられたのが「阿波おどり会館」だ。2階にある250席のホールで、昼の公演(おどらなそんそん阿波おどり)が1日3、4回、夜の公演(毎日おどる阿波おどり)が毎日午後8時からある。

 昼は、有名連(グループ)からの選抜メンバー17人でつくる「阿波の風」が舞う。冒頭、連長の堀内直人(なおんど)さん(68)=阿呆(あほう)連連長=が、阿波おどりの起源や踊り方の移ろい、「ぞめき」と呼ばれるはやしについて、軽妙なトークで紹介してくれた。

 阿波おどりの起源は諸説あるが、徳島藩の藩祖蜂須賀家政が1587(天正15)年に築いた徳島城の落成祝いで、城下の人たちが踊ったのが始まりという説が一般的。家政の出生地、愛知県江南市など全国60カ所で踊られている。「えらいやっちゃ…」と歌われる「よしこの」が知られているが、現地では「ヤットサー」の掛け声の方がよく聞かれる。

 ステージでは、浴衣姿の踊り子たちが、400年以上前のゆっくりしたリズムの盆踊りから、にぎやかになった戦後の復興期などさまざまな踊りを男踊りや女踊りで披露。夏ほど浮かれる気分にはならないが、芸術鑑賞をしているかのようで見とれてしまう。

「おどらなそんそん」と体験する観客ら=いずれも徳島市の阿波おどり会館で

「おどらなそんそん」と体験する観客ら=いずれも徳島市の阿波おどり会館で

 締めくくりは、“おどらなそんそん”。堀内さんが「手を上げて足を運べば阿波おどり」と説き、二拍子のリズムや手足の動かし方を伝授。「あとは格好良く」と促され、ステージに出てきた観客が笛やかねなど鳴り物に合わせて踊った。うまい人もそうでない人もいるが関係ない。楽しそうな笑顔が好ましく感じた。愛媛県からの社員旅行客たちは踊り終えて「もう一回来たい」とはしゃいでいた。

 夜は、33の有名連が日替わりで出演する。取材した日は「水玉連」。上下左右に跳びはねる子どもたち、優雅で息がぴったりの女性たち、自由奔放で粋な男性たちが、ステージを生かした構成で見せてくれた。 (小畑一成)

 ▼メモ 徳島市へは、新幹線・岡山駅経由の電車、もしくはJRの新神戸、大阪、京都各駅から出ている高速バスで。車は、神戸淡路鳴門道が便利。阿波おどり会館の1階は特産品をそろえた店。2階にホール、3階に阿波おどりの歴史が分かるミュージアムがある。5階は眉山ロープウェイの駅など。年末年始は休み。阿波おどり公演の料金は高校生以上が昼600円、夜800円。問い合わせは同会館(電)088(611)1611、観光や阿波おどりについては徳島市観光協会(電)088(622)4010

(中日新聞夕刊 2015年2月26日掲載)

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