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【愛知】春の伊良湖岬 愛知県田原市

ジャンル・エリア : グルメ | 愛知 | |   2015年03月19日

恋路ケ浜にある「永遠の愛を誓う鐘」

恋路ケ浜にある「永遠の愛を誓う鐘」

菜の花をめで、貝に舌鼓

 三河湾と遠州灘に挟まれた渥美半島に春がやってきた。黄色い菜の花の出迎えを受け、体も心も軽やかだ。

 半島の先端、フェリーのターミナルがある道の駅「伊良湖クリスタルポルト」から伊良湖岬に向けての海岸沿いには遊歩道が続いている。名古屋方面や外洋に向かう船が行き交う海を眺めながら歩く石畳は、気持ちがいい。約600メートルで伊良湖岬灯台に、約1.1キロで恋路ケ浜に到着する。

 太平洋の荒波が打ち寄せる恋路ケ浜は、島崎藤村の叙情詩「椰子(やし)の実」の舞台でもある。歌詞にある「遠き島」を沖縄の石垣島に見立て、石垣島からプレートを付けたヤシの実を流す試みが行われた。そして2001年8月、渥美半島の浜辺でヤシの実の漂着が確認された。これを記念して「願いのかなう鍵」と名付けた支柱を恋路ケ浜駐車場横に設置。訪れた人たちはハートをあしらった木製プレートに「ずっと一緒にいようね」などと書き込み、南京錠で支柱に取り付けている。地元に住みながら「初めて来た」という女性の2人連れは、興味深そうにプレートを眺め、「永遠の愛を誓う鐘」を鳴らしていた。「いい人に巡り合えますように」-。そう願った。

伊良湖岬灯台に続く遊歩道

伊良湖岬灯台に続く遊歩道

 眺望も素晴らしい恋路ケ浜は、半島の先端辺りから「日出の石門」までの約1キロ区間。恋いこがれる思いを詠んだ江戸期の和歌にも登場する。こうしたことから、NPO法人・地域活性化支援センターが06年、プロポーズにふさわしい場所として「恋人の聖地」に認定した。

 一方、春になるとこの辺りでは多くの貝が漁の最盛期を迎え、さまざまな種類が味わえる。3、4月は特においしいと地元の人が教えてくれた。ガイドブック「渥美半島 貝めぐり味めぐり」を参考に、休暇村伊良湖を訪れた。夕食は「旬菜バイキングプレミアムコース」。バイキングと月ごとのテーマ食材を融合させたメニューで、3月は「三河産の貝」。料理長お薦めのタイラギガイとミルガイの刺し身が付く。タイラギガイは長径が30センチを超える大きな二枚貝だが、食べられる貝柱は意外と小さい。タイラギガイに限らず、国内での貝類の漁獲量は年々、減っているという。心して、味わおう。 (神納美桜子)

三河産の貝類を味わうプレミアムコース=いずれも愛知県田原市で

三河産の貝類を味わうプレミアムコース=いずれも愛知県田原市で

 ▼メモ 伊良湖岬へは、JRと名鉄の豊橋駅から豊橋鉄道渥美線やバスを利用。車は東名高速・豊川ICから約90分。休暇村伊良湖の3月旬菜プレミアムコース「三河湾産の貝」は31日まで。料金は1室2人利用、1泊2食付きで1人1万1310円から。同休暇村(電)0531(35)6411

(中日新聞夕刊 2015年3月19日掲載)

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