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【長野】天空は一面の銀世界 駒ケ岳ロープウェイが運行再開

ジャンル・エリア : | 甲信越  2015年03月24日

千畳敷からサギダルを狙ってカメラを構える人たち=駒ケ根市で

千畳敷からサギダルを狙ってカメラを構える人たち=駒ケ根市で

 春なのに気温は氷点下で積雪4.2メートルの銀世界-。23日に運行を再開した中央アルプス駒ケ岳ロープウェイに乗って向かった標高約2,600メートルの千畳敷は夏場とまったく違う様相で、自然が織りなす雄大な景観が広がっていた。

 山肌には緩やかなカーブを描く筋がいくつも並ぶ。数日前に雨が降り、その後の積雪でできた美しい模様だという。尾根を見上げると、高山植物のチングルマのように雪が舞い上がって煙のように流れていく。

 宝剣岳や「サギダル」と呼ばれる崖にレンズを向けていた東京都稲城市の男性(54)は「まっさらな状態の冬山を撮りたいとこの日を待っていたが、状況の変化が目まぐるしくて難しい。自然は甘くないですね」。

 この時期に千畳敷に上がる人の目的は、ほぼ冬山登山。朝一番に複数のパーティーや単独行の人らが駒ケ岳や宝剣岳を目指した。

 駒ケ根市の男性(63)は「雪はアイゼンが良く効く固さで歩きやすかった。本当は1月も2月も登りたかったが仕方ない。今後は運休がないことを願っているよ」と笑顔。

 家族連れの長野市の男性会社員(55)は「ずっと運休だったんですか」と驚き、「何も知らずに軽装で来て寒くて外にいられないが、下界の眺めは最高。今度は夏に来ます」。

 ロープウエーで下る途中、下から2番目の鉄塔の手前の左手に、ポキリと折れた電柱が見えた。一帯は壁のような急斜面で雪崩の跡だらけ。復旧も簡単ではなかっただろう。

 運休が地元観光への大打撃となっていただけに、関係者は一様に喜び、ホテル千畳敷の堀越良一支配人(54)は「運休中に床の塗装など修繕を済ませた。今週末の宿泊予約は残り一部屋。来月中旬にはスキーも始まり、これから忙しくなってくれたら」と期待した。

 ふもとの駒ケ根高原にあるJA上伊那の直売店「駒ケ根ファームス」の山本真一店長(58)は「客足が2割減で、商品のロスも多く苦労していただけに、再開は本当にうれしい。花見など今後の観光シーズンに向けて弾みが付く」と話した。

(小沢伸介)

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