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【奈良】古い町並みと癒やしの地 奈良県宇陀市

ジャンル・エリア : グルメ | 動物 | 歴史 | 近畿  2015年04月02日

重厚な日本建築の商家が並ぶ旧松山街道

重厚な日本建築の商家が並ぶ旧松山街道

風格漂う江戸期の町家

 京都、奈良の都と三重県の伊勢、熊野地方を結ぶ交通の要衝だった宇陀市には、旧松山街道沿いの古い町並み、名刹(めいさつ)・室生寺などの観光名所がふんだんにある。小動物とのふれあいで癒やされたい向きには、入場無料の「うだ・アニマルパーク」(県営)もあり、家族連れの行楽にはうってつけだ。

 宇陀松山地区の旧松山街道周辺は、商町家を中心に130近い建物などがあり、国の重要伝統的建造物群保存地区(約17ヘクタール)に指定されている。中ほどにある竹田家住宅は、通り土間に向かい合う2戸を1棟にした大型の町家。約200年前の江戸時代末期の建築と伝えられ、格子や虫籠窓(むしこまど)を施した建物からは、伝統と風格がにじみ出ている。道の駅「宇陀路大宇陀」が近くにあり、旧街道歩きは、ここを足場にすると便利だ。

 人だかりがあったので行ってみると1914(大正3)年創業の和菓子店「松月堂」。中年女性たちが「これおいしいんだって」と口にしながら、「きみごろも」なる銘菓を買い求めていた。2口大の揚げ豆腐のような形をしていて1個118円。卵白に砂糖と蜂蜜を加えたメレンゲを固めた後、外側に卵黄を塗り、鉄板で焼き上げている。初代店主が創業直後に考案したという。ふわふわの食感とほどよい甘さが人気の秘密。3代目店主の堀井義之さん(63)は「初代は、菓子作りを習って店を開きました。この辺りにはない菓子なので、流れの職人から教わったのかもしれません」と話す。

松月堂の銘菓「きみごろも」

松月堂の銘菓「きみごろも」

 「うだ・アニマルパーク」は道の駅から2キロほど離れた県畜産技術センターと同じ敷地にある。入場だけでなく駐車も無料なのがうれしい。ヤギや羊、ポニー、ウサギなどが飼育されていて、時間帯によっては給餌や、ヤギの橋渡りも見学できる。放し飼いにしている豚3匹は、性格がおとなしく、人気者だった。

 少し足を延ばすと「女人高野」で知られる室生寺。緑豊かな山間に広がる境内には、国宝の金堂、五重の塔などがあり、散策にはもってこい。市内には、温泉の日帰り入浴施設がいくつもあり、ぜひ利用したい。保養センター・美榛苑(みはるえん)の天然温泉は、ナトリウム炭酸水素塩泉で、入ると肌がしっとりする。冷え性などにも効能があるといい、多くの女性が訪れていた。 (富永賢治)

 ▼メモ 宇陀市へは、近鉄名古屋駅から榛原駅まで約1時間40分、京都駅からは近鉄で約1時間10分。車は、無料の名阪国道・針ICから国道369号経由で約30分。うだ・アニマルパークは月曜(祝日の場合は翌日)と年末年始が休園。(電)0745(87)2520。松月堂は水曜定休。(電)0745(83)0114。美榛苑の日帰り入浴は大人520円、子ども260円。(電)0745(82)1126。宇陀市観光協会(電)0745(82)2457

小動物とのふれあいが楽しめる「うだ・アニマルパーク」

小動物とのふれあいが楽しめる「うだ・アニマルパーク」

(中日新聞夕刊 2015年4月2日掲載)

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