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【兵庫】散策したくなる街 兵庫県篠山市

ジャンル・エリア : グルメ | 工芸品 | 文化 | 歴史 | 近畿  2015年05月07日

藩政期の下級武士の住宅が残る「御徒士町武家屋敷群」=いずれも兵庫県篠山市で

藩政期の下級武士の住宅が残る「御徒士町武家屋敷群」=兵庫県篠山市で

歴史に親しみ食べ歩き

 徳川家康が豊臣氏と西国大名の抑えとして築かせた篠山城。今も堅固な石垣や堀が残り国史跡に指定されている。周辺には、下級藩士らの住宅が残る「御徒士町(おかちまち)武家屋敷群」、旧街道沿いの篠山市河原町には風格ある造りの妻入商家群もある。しゃれた和洋菓子店や飲食店も所々にあり、食べ歩きを兼ねた散策がお勧めだ。

 小京都とも称される篠山市の中心街は、品のある田舎街といった風情。散策前に、まずは腹ごしらえ。お城の南東角近くにある1934(昭和9)年創業の「箱鮨(はこすし) 澤藤(さわとう)」(同市東新町)を訪ねた。

 「箱ずし」は大阪、京都と並び、古くから丹波篠山の名物だ。著名人も訪れるという、この店では材料にもこだわっている。白身は魚の旬によってヒラメ、ノドグロ、タイなどに変わる。アナゴと卵焼きにもたれをからませているが、甘さ控えめ。3代目店主の澤勲さん(75)に聞くと「伝統料理なので、味付けも昔ながらにしています」とのこと。1人前1260円から。

篠山市の名物「箱ずし」(右)と巻きずしの盛り合わせ=「箱鮨 澤藤」で

篠山市の名物「箱ずし」(右)と巻きずしの盛り合わせ=「箱鮨 澤藤」で

 城の北側のメーン通りにはイノシシ肉を使う「ぼたん鍋」ののぼりが目立つ。冬の猟期中心のメニューだが、年間を通じて食べられる店もある。レトロな外観の旧篠山町役場は「大正ロマン館」と名前を変え、土産物などが売られていた。名産のクリや黒豆を生かした和洋菓子は、いずれもレベルが高い。

 御徒士町武家屋敷群は城跡に隣接する西側ゾーンに広がっている。ヨシぶきの質素な造りだが、侍がどのように暮らしていたのか垣間見ることができる。

 車で15分ほど南へ向かうと日本六古窯のひとつ「丹波焼」を生産する同市今田(こんだ)町。今も60ほどの窯元があり、所々から窯入れの煙が出ていた。後方には小高い山が連なり、煙との組み合わせは、のどかだった。町内には、丹波立杭(たちくい)陶磁器協同組合などが運営する丹波伝統工芸公園「立杭 陶(すえ)の郷(さと)」や、県立の兵庫陶芸美術館があり、800年余りの伝統を持つ、丹波焼を紹介している。

陶芸体験をする家族連れ=「立杭 陶の郷」で

陶芸体験をする家族連れ=「立杭 陶の郷」で

 「立杭 陶の郷」では、50余りの窯元の製品を市価より2~3割安の卸値で販売。湯飲みや皿などの陶芸体験(団体は要予約)もできる。窯元がひしめく上立杭地区を巡る散策も、お勧めだ。 (富永賢治)

 ▼メモ 篠山城跡へは、JR大阪駅から福知山線で篠山口駅まで約1時間、さらにバスで15分。車は舞鶴若狭道・丹南篠山口ICから約10分。「箱鮨 澤藤」の営業時間は午前10時半から午後4時ごろまで。木曜定休。(電)079(552)0188。「立杭 陶の郷」は年中無休。入園料は高校生以上200円、小中学生50円。(電)079(597)2034。問い合わせは篠山観光案内所(電)079(552)3380

(中日新聞夕刊 2015年5月7日掲載)

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