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【愛知】県庁大津橋分室に戦争資料館 10日開館

ジャンル・エリア : 愛知 | 文化 | 歴史  2015年06月30日

1933年に建設され、1階に資料館がオープンする県庁大津橋分室=名古屋市中区で

1933年に建設され、1階に資料館がオープンする県庁大津橋分室=名古屋市中区で

 戦時中の暮らしや軍隊での体験を伝える「戦争に関する資料館」が7月10日、県庁大津橋分室(名古屋市中区丸の内3)に開館する。県と市が共同で整備し、約20年かけて実現にこぎつけた。

 資料館は、分室1階の143平方メートル。1996年度以降、戦争体験者ら360人から寄せられた資料約7500点のうち、200点ほどを常設展示する。入館は無料で、公募した近現代史に詳しい学芸員が館内で解説する。

 展示で重視するのは郷土史の視点だ。軍需産業が集積し、県内各地が米軍による空襲の被害に遭った歴史を語り継ぐため、高熱で変形した瓶や防空ずきん、不発弾の実物などを並べる。

 学童疎開中に書かれた日記や、学生の勤労奉仕の写真を使い、銃後の生活を説明。軍服や、出征時に贈られた寄せ書きを通じ、軍隊や戦地の記憶を伝える。平易な説明文を添え、子どもたちが理解しやすい内容にする。展示品は4カ月ごとに入れ替える。来場者は年間6000人を見込む。

 資料館は、名古屋大学長を務めた故・飯島宗一さんが、平和についての学習拠点の整備を求める請願を市議会に提出したことなどがきっかけ。95年に採択されると建設を求める声が相次ぎ、県と市が共同で構想に着手した。

 2000年から収集した資料の画像をインターネットのホームページで公開し、03年からは各地で資料展を開催したが、財源不足などで新築は難航。戦後70年を迎え、大津橋分室の一部を活用することで実現した。

 10日に除幕式を催し、一般公開は11日から。今年は8月31日まで無休。通常は月曜、火曜が休館。

(丸田稔之)

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