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【静岡】景勝地・堂ケ島 静岡県西伊豆町

ジャンル・エリア : 歴史 | | 静岡  2015年07月30日

奇岩と素晴らしい景色が続く堂ケ島=静岡県西伊豆町で

奇岩と素晴らしい景色が続く堂ケ島=静岡県西伊豆町で

遊覧船から奇岩間近に

 駿河湾に面する西伊豆は、公共交通の便が悪いものの、場所によっては富士山も望める風光明媚(めいび)な行楽地である。新鮮な魚介も豊富。静岡市の清水港からフェリーでショートカットすると、1時間余りで西伊豆観光の拠点・伊豆市土肥に到着する。
 
 ここまで来て、隣の西伊豆町にある堂ケ島ははずせない。海辺の景色を楽しみながら、バスで足を延ばした。一帯に広がる伊豆半島ジオパークは、10余りの市町をエリアにしている。海沿いでは随所で奇岩が見られ、内陸部でも「おおーっ」とうなる光景に出合える。
 
 伊豆半島ジオパーク中でも、際立っているのが堂ケ島の景色ではないだろうか。だが、堂ケ島という島はなく、その辺りがそう呼ばれている。行楽施設が集積する堂ケ島園地からは洞窟巡りの遊覧船も出ていて、海食でできた奇岩群や天井が抜け落ちた「天窓(てんそう)洞」などを間近に見ることができる。近くの瀬浜海岸には、干潮時に浅瀬の海底が顔をのぞかせる「トンボロ現象」が見られ、200メートルほど沖合にある象島まで歩いて行ける。

ギネス認定・世界一の巨大金塊=静岡県伊豆市土肥の土肥金山で

ギネス認定・世界一の巨大金塊=静岡県伊豆市土肥の土肥金山で

 土肥に戻り、海沿いの町を歩いた。海辺には、鉄筋コンクリートのホテルがいくつも並んでいる。目の前の海は夏場、海水浴場となり、遊泳客でにぎわうそうだが、近くに住む年配の女性は「ひと昔前に比べ、お客さんはかなり減りました」とさみしそう。中ほどの松原公園には直径31メートル、世界一大きいという“花時計”。外周は、健康歩道になっていて、はだしで歩くと足つぼマッサージができる。土肥温泉の名前通り、ホテルや旅館のお風呂は、ほとんどが温泉。日帰りの公衆浴場もいくつかあり、いずれも数百円程度で利用できる。
 
 土肥には、もう1つ、訪れたい行楽施設がある。それは、江戸時代から昭和にかけて佐渡金山に次ぐ産出量を誇った鉱山跡を生かしたアミューズメントパーク「土肥金山」。公開されている約400メートルの坑内は、年間を通して気温が約20度と涼しく、夏場は特にお勧め。
 
 関係資料を展示する黄金館には、ギネス認定の「世界一の巨大金塊」が展示され、手で触れることができる。重さ250キロ、時価十数億円という金塊を触ると、ひんやりした感覚だけでなく、欲と夢とが交錯し、不思議な心持ちになった。 (富永賢治)
 
 ▼メモ 堂ケ島へは、清水港から土肥港までフェリーで65分、さらに車で30分。車は、有料の修善寺道路・修善寺ICから約1時間半。遊覧船は、いくつもコースがあり堂ケ島クルーズは大人1700円。悪天候時のみ運休。堂ケ島マリン(電)0558(52)0013。砂金取り体験もできる土肥金山は、土肥港から徒歩約15分。入場料は大人860円。12月の休業日を除き、無休。土肥マリン観光(電)(0120)082726

(中日新聞夕刊 2015年7月30日掲載)

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