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【岐阜】馬瀬川上流のアユ 岐阜県下呂市

ジャンル・エリア : グルメ | 岐阜 |   2015年08月06日

馬瀬川上流の流れを見ながらアユ料理が味わえる「鮎処みず辺」

馬瀬川上流の流れを見ながらアユ料理が味わえる「鮎処みず辺」

清流と日本一の味堪能

 日本一の味を誇る岐阜県下呂市の馬瀬川上流のアユがおいしい季節になった。この川で育ったアユは過去に味比べコンテストで優勝、準優勝した川ばかりを集めた「全国利き鮎(あゆ)会スペシャル」(2007年)でグランプリを獲得するなど、その味は折り紙付きだ。

 アユが川沿いで味わえる馬瀬西村の「鮎処(あゆどころ)みず辺」を訪れた。「焼き上がるのに30分ぐらいかかりますよ」と言われ、馬瀬川上流が望める川床で出来上がりを待つ。気温は30度以上だったが、きらきらと輝く流れと山の濃い緑に暑さを忘れる。

 一昨年から地元の建設会社やホテルなどでつくる「清流馬瀬川観光ヤナ組合」が、シーズンになると運営している。代表の森本繁司さんは「馬瀬川上流のアユは名実とも日本一。アユはこの川で取れたものだけを出しています」と胸を張る。

 注文したのは、ここ一押しの魯山人コース。美食家の北大路魯山人は「やはり鮎は、ふつうの塩焼きにして、うっかり食うと火傷(やけど)するような熱い奴(やつ)を、ガブッとやるのが香ばしくて最上である」とその著書に記している。きっちりと30分後に運ばれてきた。塩焼き、雑炊、甘露煮、空揚げ、これに、さしみこんにゃく、地元で捕れたトマトなどが並ぶ。

「鮎処みず辺」の魯山人コース=いずれも岐阜県下呂市馬瀬西村で

「鮎処みず辺」の魯山人コース=いずれも岐阜県下呂市馬瀬西村で

 まずはあつあつの20センチサイズの塩焼きをがぶりとやる。口の中にはらわたの苦味と脂ののった背中の白身が混じり合った深い味わい。骨ごとじっくりとかみしめると、馬瀬の香りが広がる。薄味の雑炊はアユの風味がしっかりと汁に溶け込んでいる。家族で訪れた岐阜県各務原市の田中俊介さん(32)は「やっぱり、ここの川のアユの塩焼きはおいしいですね」と納得の様子だった。

 20日からは同店前に落ちアユを捕るヤナが設置される。条件が良ければ、ヤナに上がったアユに触れられる。周囲には水浴びの人も多く、こちらも水中眼鏡で流れをのぞいてみる。透明度が高く、泳ぐアユと目が合ってしまった。アマゴやイワナなどの渓流魚も泳ぐ。

 一方、馬瀬名丸の馬瀬川上流漁協では、今季から釣り人から買い取ったアユを直売している。お土産には17センチ前後と小ぶりになるが、塩焼きにしてもおいしい5匹1000円のセットがお薦め。

 23日からは、たいまつを使ってアユを追い込む伝統漁法の火ぶり漁が始まるなど、馬瀬はアユ一色の夏となる。 (柳沢研二)

 ▼メモ 馬瀬地区へは名古屋からJR高山線で約2時間。飛騨萩原駅で濃飛バスに乗り換え約30分。車だと中央道・中津川ICから約1時間半。「鮎処みず辺」は南飛騨馬瀬川観光協会がある水辺の館敷地内にある。魯山人コースは4000円。塩焼き、雑炊などが付く馬瀬川コースは2100円。昼食は午前11時から午後3時、夕食は要予約で後6時から9時まで。水曜定休。問い合わせは、鮎処みず辺(電)0576(47)2002、南飛騨馬瀬川観光協会(電)同(47)2841、馬瀬川上流漁協(電)同(47)2434

(中日新聞夕刊 2015年8月6日掲載)

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