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【京都】上賀茂神社と下鴨神社 京都市

ジャンル・エリア : 文化 | 歴史 | 近畿  2015年09月03日

式年遷宮の修繕を終えた世界文化遺産「下鴨神社」=京都市左京区で

式年遷宮の修繕を終えた世界文化遺産「下鴨神社」=京都市左京区で

荘厳な建築美に感動

 平安時代から1000年余りもの間、都が置かれた京都市には、さまざまな文化が集積され、今日に受け継がれている。二条城を含め20近い社寺が世界文化遺産になっていて、そのうちの上賀茂神社(京都市北区)と下鴨神社(同市左京区)は、ともに、ことしが式年遷宮の年。21年ぶりに修復された建物などが公開されている。

 両神社は、京都最古の社に数えられ、国宝や重要文化財などの建造物を数多く有している。江戸時代までは21年ごとに建て替える式年遷宮を続けてきたが、明治以降は国宝などの文化財指定を受け、全面建て替えができなくなったため大規模な修復に切り替えられた。

 上賀茂神社の祖父神などを国宝の本殿に祭る下鴨神社(正式名は賀茂御祖(かもみおや)神社)では、式年遷宮に合わせ、通常はできない特別参拝所からの本殿拝観ができるようになっている。入り口の朱塗りの楼門の前に立つと、その華麗で荘厳な造りに「さすが世界遺産」と感服させられる。本殿前の門のわきには、正装したみこさんが立ち、参拝者を案内していた。神服殿では、境内の祭事を紹介する写真展も開かれていて、どのような神社なのかがよく分かる。

 街中では、国登録有形文化財の町家「生谷(いくたに)家住宅」(同市上京区)が特別公開されている。もともとは武家だが、鴨川の築堤を成し遂げ、その功績で拝領した土地で明治時代まで青物問屋を営んでいた。住宅は、昔ながらの立派な京風町家。L字形に配された部屋からは、それぞれ庭を眺めることができる。中心の「光臨(こうりん)の庭」は、尾形光琳の屋敷にあったと伝わる石を使い、光琳が傾倒していた俵屋宗達の代表作で国宝の「風神雷神図屏風(びょうぶ)」を表現しているのだという。素人目には、よく分からなかったが、説明を受けると何とかうなずけた。

定期観光バスで訪ねると京菓子作りの実演も見学できる=京都市上京区の「京菓子資料館」で

定期観光バスで訪ねると京菓子作りの実演も見学できる=京都市上京区の「京菓子資料館」で

 近くにある江戸時代創業の京菓子の老舗「俵屋吉富」の烏丸店は、財団法人ギルドハウス京菓子「京菓子資料館」を併設している。館内では、京菓子の歴史や菓子型などの道具、数人の職人が数カ月がかりで作ったという「糖芸菓子」などの逸品が展示されている。定期観光バスで訪れると京菓子作りの実演も見学できる。見学の後にいただいた、氷入りの抹茶と涼しげな京菓子は、この日の暑さもあって、ことのほかおいしかった。 (富永賢治)

 ▼メモ 社寺など京都市内の観光地を効率よく巡るにはJR京都駅烏丸口から発着している定期観光バスが便利。さまざまなコースがあり、インターネット「京都定期観光バス」のサイトやパンフレットで検索できる。京都定期観光バス予約センター(電)075(672)2100。京菓子資料館は午前10時から午後5時まで。入館無料。季節の生菓子付きお茶席は700円。水曜定休だが、定期観光バスが運行される9月末までは無休。併設の「俵屋吉富」烏丸店(電)075(432)3101。問い合わせは京都市観光協会(電)075(752)7070

(中日新聞夕刊 2015年9月3日掲載)

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