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【長野】“刀剣女子”に人気 高倉健さん寄贈の日本刀、坂城で展示

ジャンル・エリア : サブカルチャー | 工芸品 | 歴史 | 甲信越  2015年09月09日

高倉健さん寄贈の日本刀を鑑賞する女性=坂城町の鉄の展示館で

高倉健さん寄贈の日本刀を鑑賞する女性=坂城町の鉄の展示館で

 昨年11月に亡くなった俳優高倉健さんが所蔵していた日本刀の特別展が鉄の展示館(坂城町)で開かれている。最近、インターネット上のオンラインゲーム「刀剣乱舞」を入り口に、刀剣に関心を持つ“刀剣女子”が増えており、会場には「健さんファン」とともに、若い女性の姿が目立つ。同館担当者は「ブームとは聞いていたが、予想以上です」と驚いている。

 土曜日の昼下がり。高倉さん所蔵の刀剣類8本など17点が飾られた会場で刀を熱心に見つめる若い女性がいた。背伸びしたりしゃがんだりして、いろんな角度から観察してはメモを取っていた。話し掛けると、「健さんのことはあまり知らないけど、日本刀はかっこいい。ずっと見ていられる」と笑顔で答えた。

 女性が刀に興味を持つきっかけとなったオンラインゲームの刀剣乱舞は、実在する刀剣を「イケメン男子」に擬人化して戦う内容で、今年1月に配信が始まった。8月末時点の登録者は120万人おり、イベントを開催すると、来場者のほとんどは20~30代の女性という。

 イベント企画会社の担当者は、「刀剣の持つ歴史的背景が、50人ほどのキャラクターの性格に反映されていて、お気に入りの一人を見つけられる。ゲーム操作も簡単で、女性でも始めやすい」と人気の理由を分析する。

 「刃物のまち」として知られる岐阜県関市の関鍛冶伝承館にも、若い女性が訪れている。担当者は「ゲームを入り口に、本物を見たくなったという声を聞く」と話していた。

 鉄の展示館の特別展では「新刀の祖」とされる堀川国広が江戸時代初期に作った脇差しなど貴重な刀剣が飾られている。いずれも高倉さんの親族が、生前親交の深かった坂城町の刀匠、宮入小左衛門行平さんに相談して同町に寄贈した。会場には宮入さんの自宅でくつろぐ2人の写真も飾られている。

 祖母と2人で訪れた20代の女性は「ゲームで日本刀に興味を持って、ネットで堀川国広の脇差しが展示されていると知り、健さんファンの祖母を誘った」と話した。

 埼玉県所沢市の会社員小林由季さん(26)は「刀が目当てだったが、健さんの魅力も分かるような気がした。出演映画も見たくなった」と新たな興味を抱いていた。

 特別展は27日まで。会期中の休みは14と24日。入館料は400円で中学生以下は無料。(問)鉄の展示館=0268(82)1128

(斉藤和音)

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