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【静岡】二輪車「ライラック」 開発者が苦労語る

ジャンル・エリア : 静岡  2015年09月24日

展示のライラックを前に、当時の苦労を話す高須さん=浜松市中区で

展示のライラックを前に、当時の苦労を話す高須さん=浜松市中区で

◆浜松市中区の市博物館で展示

 浜松市で誕生し、独自の仕組みとデザインで人気を博したオートバイ「ライラック」の展示会(中日新聞東海本社後援)が、浜松市中区の市博物館で開かれている。ライラックを製造した丸正自動車製造の元エンジン開発設計者高須修さん(80)が会場を訪れ、「夢を形にするため暗中模索で頑張った」と開発の苦労を話した。

 展示場には、高須さんが書いたエンジンの設計図が飾られている。立体的で精巧なエンジンの断面図が古いノートに手書きで記されている。「今のように、計算機もなく、歯車もそろばんで100分の1まで計算して設計した」。高須さんはモノづくりのまち・浜松の原点を話してくれた。

 ライラックは1951年から本格的に生産。会社が倒産する67年まで製造された。BMWなどのオートバイを参考に、歯車が付いた金属の棒で動力を伝えるシャフトドライブをチェーンの代わりに採用。チェーンのように切れないため長距離走行に適し、女性受けするかわいらしいデザインで、一世を風靡(ふうび)した。

当時、高須さんが手書きし、会場に展示されている設計図=浜松市中区で

当時、高須さんが手書きし、会場に展示されている設計図=浜松市中区で

 開発当時は資料がなく、海外のオートバイの構造を勉強するため、東京の書店に置かれた非売品の本を書き写しに夜行列車で通ったという。高須さんは「不眠不休で夢中になって働いた」と振り返り、「世の中にないものを創り出す独創性を磨き、努力してほしい」と今の技術者にエールを送った。

 60~500ccが生産されたという歴代のライラック約40台をはじめ、製造工程の写真や、当時のポスターなど約150点が会場に並ぶ。

 展示会は10月18日まで。観覧料は大人300円、高校生150円、中学生以下は無料。問い合わせは浜松市博物館=電053(456)2208=へ。

(小沢慧一)

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