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【滋賀】茶人・直弼公に迫る100点展示 彦根城博物館

ジャンル・エリア : 文化 | 歴史 | 近畿  2015年09月25日

直弼直筆の「茶湯一会集」の冒頭部分。3行目に「一期一会」と記されている=彦根城博物館所蔵

直弼直筆の「茶湯一会集」の冒頭部分。3行目に「一期一会」と記されている=彦根城博物館所蔵

 「一期一会」。大老としてだけでなく、江戸後期を代表する大名茶人としても知られる彦根藩主・井伊直弼が世に広めた言葉だ。主と客が互いに相手を思いやり、精神的に深い関わりを持つ-。生誕200年を機に彦根城博物館では、茶の湯を追求した直弼の姿に迫る特別展を開いている。10月20日まで。

 直弼は幼少期から茶の湯に親しみ、特に武家の茶の主流だった片桐石州(せきしゅう)を始祖とする石州流と千利休に影響を受けた。幅広い研究を基に茶書を多く執筆し、31歳で自ら石州流の中に一派を立てることを宣言している。

 展示では、直弼自筆の茶書や自作の茶道具のほか、全国から集めたゆかりの品々約100点を飾っている。

 目玉は、1857(安政四)年に自身の茶の湯の集大成として完成させた茶書「茶湯(ちゃのゆ)一会集」。茶会の進行に添って所作や会話の内容、心構えを説いている。

 序文に記された「一期一会」の言葉は、「同じ顔ぶれで何回茶会を開いても、今日の会は決して繰り返すことがないと思えば、一生に一度の会であり、真剣な気持ちで茶をいただく心構えが必要」との理想を表している。

 茶道具への関心が高かった直弼は、千利休の道具についても逸話を書き残している。展示では、利休作として有名な竹の掛け花生け「銘園城(おんじょう)寺」を紹介している。

千利休作として有名な「竹一重切花生 銘園城寺」=東京国立博物館所蔵

千利休作として有名な「竹一重切花生 銘園城寺」=東京国立博物館所蔵

 午前8時半から午後5時。会期中は無休。26日午前11時と午後2時に学芸員によるギャラリートーク、10月3日午後2時に講演会(資料代100円)がある。高校生以上500円、小中学生250円。(問)彦根城博物館=0749(22)6100

 (河辺嘉奈子)

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