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【京都】定期観光バス「京のあじわい」 京都市

ジャンル・エリア : グルメ | 近畿  2015年02月12日

「山ばな平八茶屋」自慢の麦飯とろろと京料理

「山ばな平八茶屋」自慢の麦飯とろろと京料理

古都巡り 冬の食を堪能

 冬の季節感を楽しみながら、京都の食を堪能する定期観光バス「京のあじわい」に乗った。

 平日の昼間ということもあり、乗客はシニア世代の女性が中心。宮崎県から来た女性は息子たちが飛行機代を工面してくれたという。奈良県の女性4人連れは、通勤電車でいつも同じ車両だったことから知り合い、一緒に旅をするようになったという。それぞれの思いを乗せ、バスはJR京都駅の烏丸口乗り場を出発した。

 最初に向かったのは京都市左京区吉田河原町の蔵元「松井酒造」。太陽光発電を備えた近代的なビルの一階に酒蔵があり、上方はマンション。ビデオによる説明と発酵の様子などの工場見学を終えると、お待ちかねの試飲が始まった。「酒屋で遠慮したら損しますよ、酒は売るほどあるんだから」という店主の声にあおられ、参加者の手が試飲用カップに伸びる。軟水で造られた新酒は甘みがあった。

 土産に酒の小瓶をいただくとバスは北へ。旧若狭街道(鯖(さば)街道)沿いに600坪の庭園を持つ京料理店「山ばな平八茶屋」(左京区山端川岸町)で昼食だ。名物の「麦飯とろろ」と旬の食材を生かした京料理を味わう。女性たちは口々に「どれも薄味なのに、味わいがあって。やっぱり、きちんとだしを取ることが大切なのね」と何かを学んだ様子。参加者への特典として「かぶら蒸し」のレシピが配られた。

 バスはさらに北へ進む。大原辺りでは、山々がうっすらと雪化粧しており、その美しさに感動。「土井志ば漬(づけ)本舗」(左京区八瀬花尻町)では、おかゆのサービスだけでなく、聖護院かぶらの千枚漬けや、キュウリの漬物のおいしい作り方も教えていただいた。

北野天満宮で学業成績の向上を願う中学生たち=いずれも京都市で

北野天満宮で学業成績の向上を願う中学生たち=いずれも京都市で

 最後に訪れたのは、学問の神様・菅原道真公をまつる「北野天満宮」(上京区馬喰町)。修学旅行らしき中学生に交じって参拝した。おなかは減っていなかったはずなのに、境内の茶店で用意された長五郎餅2個をすんなり食べてしまった。甘さもほどほど、なかなかの美味だった。

 個人でこれだけ訪ねると、それなりの時間と経費がかかる。初めて参加した夫婦が「バスも便利ね」と話したように、バスツアーの手軽さをあらためて知る旅となった。 (神納美桜子)

 ▼メモ 京都定期観光バスは京都市と同市観光協会が主催し京阪バスが運行。「京のあじわい」(3月17日まで)のほかに、造形芸術の琳派(りんぱ)誕生の年から400年を記念した「京の琳派の美をたずねて」「京の秘仏と障壁画をたずねて」のコース(いずれも3月18日まで)も。午前10時10分または10時半、JR京都駅の烏丸口乗り場を出発。所要時間は5時間半~6時間で料金は9000円。「予約センター(電)075(672)2100

(中日新聞夕刊 2015年2月12日掲載)

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