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【和歌山】白崎海岸 和歌山県由良町

ジャンル・エリア : グルメ | 歴史 | | 近畿  2015年10月01日

白崎海洋公園展望台からの眺めは、素晴らしいの一語

白崎海洋公園展望台からの眺めは、素晴らしいの一語

際立つ眺めと近海の幸

 海沿いを紀伊水道に向かって行くと、突然、冠雪したかのような白く大きな岩肌が現れた。四国や淡路島も見通せる和歌山県由良町の白崎海岸は、万葉集にも詠まれた景勝地。晴天時には青と白のコントラストが美しく“日本のエーゲ海”とも称される。

 白い岩肌は、隆起した石灰岩層。古生代のフズリナやウミユリなどの化石を見ることもできる。春先から7月ごろにかけてはウミネコの大群が飛来。近くにはスイセンの群生地もあり、四季を通じて楽しめる。一帯は白崎海岸県立自然公園として整備され、周辺の海はダイビングスポットにもなっている。

 近年、中学生が修学旅行で訪れるようになった。学生や観光客の受け入れをサポートする町教育旅行誘致協議会は、地元の自然や伝統文化を生かし、漁船によるクルーズや干物づくり、地引き網体験(いずれも要予約)などをしている。協議会長の中初美さん(61)は「来て良かった。また来たいと思っていただけるような取り組みを続けたい」と話す。

旅館・白崎荘の「タイの陶板焼き」

旅館・白崎荘の「タイの陶板焼き」

 近海で捕れる高級魚・クエは、秋から春にかけてがシーズン。この地を訪れたなら、ぜひ味わいたい。鍋は一人前7000円前後、フルコースだと1万円余りするが、都会の高級料亭と比べると破格の安さ。道の駅「白崎海洋公園」では、年間を通じてクエ料理が食べられる。町内の飲食店では、ほかにも鮮度の良い魚介を生かした自慢料理を用意している。旅館「白崎荘」は、タイを蒸し焼きにした「陶板焼き」が看板メニュー。ポン酢で食べると、口の中にタイのうまみが広がった。特産のシラスを使った丼を800円程度で提供する店もある。かんきつ類の栽培も盛んで夏期以外は、さまざまな種類を順次、出荷している。

 虚無僧の寺として知られる興国寺は開山当初、西方寺と呼ばれ、鎌倉幕府の3代将軍・源実朝を弔うために建立された。のちに法灯(ほっとう)国師が留学先の宋から「金山寺みそ」の製法を持ち帰り、その製造過程でできた「たまり」から、しょうゆが誕生したのだという。

 町観光協会は、国からの交付金を活用し、宿泊費や飲食代などが最大で半額になる「ふるさと割旅行」の参加者を募集中。期間は来年1月末までだが、定員になり次第終了となる。内容、申込先はインターネットのホームページなどで公開している。 (富永賢治)

わが国における、しょうゆ発祥の地の逸話もある興国寺=いずれも和歌山県由良町で

わが国における、しょうゆ発祥の地の逸話もある興国寺=いずれも和歌山県由良町で

 ▼メモ 由良町へは、JR新大阪駅から特急「くろしお」で御坊駅まで約1時間半(紀伊由良駅は特急が停車しない)。その先はレンタカーが便利。
車は、西名阪道・天理ICから阪和道、湯浅御坊道路経由で約1時間40分。
道の駅「白崎海洋公園」(電)0738(65)3551、由良町教育旅行誘致協議会(電)0738(65)0125、由良町観光協会(電)0738(65)2522

(中日新聞夕刊 2015年10月1日掲載)

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