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【愛知】レコードジャケットに戦争の影 一宮で大正、昭和の33点展示

ジャンル・エリア : 愛知 | 文化 | 歴史  2015年11月11日

レコード会社の変遷が分かるジャケットなどが並ぶ会場=一宮市木曽川資料館で

レコード会社の変遷が分かるジャケットなどが並ぶ会場=一宮市木曽川資料館で

 大正期から昭和30年代まで国内で生産された歌謡曲のレコードジャケット33枚を集めた展示が、一宮市木曽川資料館で開かれている。戦時中に英語表記を自粛したり、戦後の占領下で製作したことを示したりと、戦争と音楽文化の関係をうかがうことができる。29日まで。

 資料館で収蔵している3000枚のSPレコードのうち、日本コロムビア、テイチク、ポリドールの3社のジャケットを選んだ。曲や歌手名をジャケットに書かないことが多かった初期の無地に近い「汎(はん)用版」から、昭和に登場した美空ひばりさんや菊池章子さんらの写真入りジャケットが並ぶ。

 日本コロムビア製を集めたコーナーでは、前身の「ニッポノホン」(日本蓄音器商会)や「ヒコーキ」(帝国蓄音器商会)の社名表記のほか、1943(昭和18)年ごろ、敵性表記自粛の風潮から旧社名にちなんだ「ニッチク」を使用して作られたものもある。

 ポリドールが終戦直後から52(昭和27)年までに販売していた1枚には、表面右下に「MADE IN OCCUPIED JAPAN(占領下の日本製)」と記されている。展示を監修した安城市里町のレコード愛好家神谷英男さん(67)によると、輸出用以外でこうした表記がある製品は珍しいという。

 レコード工場は戦時中に国に接収され、空襲で焼かれた会社も多かった。神谷さんは「形を変えながらも音楽は人々に必要とされ続けてきたことを、ジャケットから感じてほしい」と話している。

(梶山佑)

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