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【富山】スズ酸鉛で着色 ガラス玉発見 県内初、富山・二本榎遺跡

ジャンル・エリア : 富山 | 文化 | 歴史  2015年11月11日

二本榎遺跡から発見された黄色のガラス玉

二本榎遺跡から発見された黄色のガラス玉

 富山市埋蔵文化財センターは10日、同市婦中町小長沢の「二本榎(にほんえのき)遺跡」にある横穴式石室から、県内で初めてスズ酸鉛で着色された黄色のガラス玉1個が見つかったと発表した。(杉原雄介)

古墳期の権力者所有か

 発見されたガラス玉は直径約4.3ミリで、首飾り用とみられる糸通しの穴が開いている。同センターによると、石室が造られた古墳時代後期(6~7世紀)は、スズ酸鉛で色付けしたガラス玉は国内で生産していた例がなく、貴重品だったという。

 同遺跡は、古墳時代後期に築造された直径14メートルの円墳で、古墳を囲む周溝も含めた全容が分かる横穴式石室古墳としては県内で初めて見つかった。これまでもこの地域の有力者が埋葬されたと考えられていたが、同センターの鹿島昌也主査学芸員は「貴重品を手に入れられるほどの権力者が埋葬されているという可能性がより高まった。ガラス玉の入手ルートを解明したい」と意義を語った。

 同センターは、同遺跡のほか、昨年度に実施した市内の弥生時代中期(紀元前1世紀)-室町時代(16世紀)の遺跡2カ所での発掘調査結果も公表。

千石町遺跡からは「方形周溝墓」

 同市千石町の住宅街にある「千石町遺跡」では、弥生時代に有力者が埋葬された長方形の「方形周溝墓」が5基、県東部で初めて発見された。最大で長辺約9.6メートル、短辺6.3メートル。副葬品として弥生土器も出土した。近藤顕子専門学芸員は「富山平野を開発した先駆者の墓と推測される」と話した。また、同市八ケ山の「八ケ山A遺跡」では、奈良-鎌倉時代の集落の区画溝や井戸を確認した。

 安田城跡資料館(同市婦中町安田)では11日~来年2月11日まで、調査で見つかった黄色のガラス玉や土器など約70点を展示する「発掘! 富山市の古代」を開く。18日には同センターの学芸員が研究成果を解説する。月曜休館。入場無料。

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