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【三重】「川喜田家と和歌」テーマ 津の石水博物館で館蔵品展

ジャンル・エリア : 三重 | 展示 | 文化  2016年01月08日

柿本人麻呂の木像(手前)や川喜田家歴代当主の和歌が並ぶ会場=津市垂水の石水博物館で

柿本人麻呂の木像(手前)や川喜田家歴代当主の和歌が並ぶ会場=津市垂水の石水博物館で

 百五銀行の元頭取で、陶芸家として知られる川喜田半泥子(1878~1963年)を輩出した川喜田家の歴代当主が詠んだ和歌や掛け軸などを紹介した館蔵品展「川喜田家と和歌-近世の文芸活動から」の内覧会が7日、津市垂水の石水博物館であった。一般公開は8日~2月28日。

 川喜田家は江戸時代初期から続く木綿問屋で、半泥子は16代当主。伊勢商人として、商売が軌道に乗り始めた9代久太夫光盛(きゅうだゆうみつもり)=号・爾然斎(じねんさい)=(1685~1755年)が、京都の嵯峨野へ隠居して和歌を学び始めた。以後、川喜田家は和歌を家学と位置付け、歴代当主は江戸時代の歌人武者小路実陰(むしゃのこうじさねかげ)や国学者本居宣長らの弟子となり、歌人としても活動した。

 会場には、当主らが集めた平安-明治時代の歌集や短冊など52点を展示。「和歌の神様」と奉られ、歌会で飾ったとされる柿本人麻呂の木像や掛け軸などのほか、半泥子が選んだ歴代当主6人の歌の短冊も並ぶ。

 12代久太夫政武(まさのり)(1764~1816年)が本居宣長の弟子として名が記された資料もあり、公家に限られていた和歌の世界が、町人に広まっていく時代の流れを感じさせる。

 龍泉寺由佳主任学芸員(44)は「半泥子は本業の傍ら陶芸家としてプロ並みの腕を磨いた。本業だけでなくその道を究める精神は、爾然斎から代々引き継がれているのでは」と話している。

 月曜休館(祝日の場合は開館し、翌日が休館)。入館料は一般500円、高校生以上300円。(問)石水博物館=059(227)5677

 (黒籔香織)

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