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【愛知】陶製キツネを見に来て 瀬戸・曽野稲荷で3月に初午祭

ジャンル・エリア : まつり | 工芸品 | 愛知  2016年02月02日

境内に置かれている市内でも珍しい陶製キツネ=瀬戸市曽野町の曽野稲荷神社で

境内に置かれている市内でも珍しい陶製キツネ=瀬戸市曽野町の曽野稲荷神社で

 瀬戸市曽野町の曽野稲荷(いなり)神社の境内には、一対の陶製キツネが鎮座している。焼き物で知られる同市では、深川神社や窯神神社などに陶製の狛犬(こまいぬ)が置かれているが、キツネは珍しい。来月6日には初午(はつうま)祭が開かれ、キツネの陶製置物が販売される。

 陶製キツネの高さは約1メートルで、石製の土台を含めると約2メートル。本殿に向かって右側は玉を、左側は巻物をくわえている。触った際に壊れないよう、周囲は鉄製の柵で囲まれており、正月にはたくさんのおみくじがくくりつけられる。

 設置日などは書かれていないが、1984(昭和59)年に83歳で亡くなった尾張旭市の陶芸家・星合信令さんの名前が台座に刻まれている。星合さんは生前、狛犬や獅子を中心に作品を手掛け、交通安全祈願の観音像を各地に寄贈した。

 同神社は1817(文化14)年に建立。言い伝えでは、稲荷総本宮の愛染寺の別当が修行でこの地を訪れた際、住民から「妻が白ギツネに取りつかれて苦しんでいる。助けてほしい」と懇願された。別当が呪文を唱えると妻は治り、感動した住民は稲荷を勧請することにしたという。

 同神社の運営委員長を務める加藤四郎さん(73)=同市曽野町=によると、陶製キツネが設置されたのは少なくとも昭和30年以降。資料なども残っておらず、詳しい住民も少なくなってきている。

 市内随一の広い境内には、120段の石段や、120基近い鳥居が並ぶトンネルなどがある。本殿に納める油揚げも毎日販売している。加藤さんは「地元以外ではあまり知られていないが、見応えのある神社。ぜひ足を運んでみてほしい」と話している。

120基ほどの赤い鳥居が並ぶトンネル=瀬戸市曽野町の曽野稲荷神社で

120基ほどの赤い鳥居が並ぶトンネル=瀬戸市曽野町の曽野稲荷神社で

 来月6日の初午祭は午前8時から。多様なサイズの陶製置物を1500円から数万円で販売する。

 (渡辺健太)

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