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【富山】氷見「嫁取り」ホロリ 市立博物館 うたげまで再現

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 文化  2016年02月29日

嫁取りの披露宴の様子を再現した展示=氷見市立博物館で

嫁取りの披露宴の様子を再現した展示=氷見市立博物館で

 氷見市で明治末期から昭和30年ごろまで続いた妻を迎える儀式「嫁取り」の風景が、同市立博物館で再現、展示されている。3月中旬まで。(高島碧)

 嫁取りは、農閑期の1~2月に行われることが多く、花嫁が夕方に婿方の自宅を訪れ、夜通しで行われた披露のうたげ。市民の寄贈などで集めた200点の資料を使って、花嫁が家に入ってからうたげが開かれるまでの一連の動きを紹介している。

 土間には、花嫁が持参した水と婿家の水を合わせて飲み、その杯を割るのに使った木製のつち「ツツノコ」や定場石を展示。「縁の水」「合わせ水」と呼ばれる儀式で、二度と嫁入りを繰り返さないことを示した。広間と茶の間には、ちりめんで淡い深緑色の花嫁のれんをつるした。

 花嫁は婿家の仏壇を拝む「内仏詣(まい)り」を終えると、座敷で披露宴。花嫁の親代わりや仲人ら7~8人が出席した。展示では、座敷に松の刺しゅうのある打ち掛けが飾られ、朱塗りの高御膳が並ぶ。とっくりが畳に転がり、朝方までうたげが進んだ様子をうかがわせる。

 小境卓治館長は「当時の市民はわら細工で得た収入などで嫁取りをしてきた。環境に配慮した、無駄のない循環型の生活にも注目してほしい」と話した。

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