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【愛知】宵から遊泳、午後4時半の魚 名港水族館に「オイランヨウジ」

ジャンル・エリア : 愛知 | 水族館 | 生き物  2016年03月30日

毎日午後4時半ごろに見やすい位置に現れる不思議な魚「オイランヨウジ」=名古屋市港区の名港水族館で

毎日午後4時半ごろに見やすい位置に現れる不思議な魚「オイランヨウジ」=名古屋市港区の名港水族館で

 名古屋港水族館(名古屋市港区)に、飼育員らの間で「午後4時半の魚」と呼ばれ、夕方になると姿を見せる不思議な生物がいる。その名は「オイランヨウジ」。楊子(ようじ)のように細長く、紅白の派手ないでたちが「花魁(おいらん)」をイメージさせるため名付けられたようだ。宵を待って動きだし、熱帯魚や海藻を横目に優雅に泳ぐ姿は、「花魁」の名にふさわしい。

 「花魁」は江戸時代の吉原遊郭で位の高い遊女。豪華絢爛(けんらん)な衣装を身に着けた。

 水族館の“オイラン”は1匹で、南館1階でサンゴ礁の海を再現した水槽に、オオシャコガイや熱帯魚と一緒にすむ。体長10センチほどで性別不明、前方の細くなった部分が口で、両脇に目がある。ヨウジウオの仲間で動物プランクトンを食べ、細い一番後ろの部分を時折傘のように広げるユーモラスな姿も見せる。日本では沖縄から八丈島周辺の水深15~40メートルの海域に生息する。

 数年前から姿を見せるようになったが、水族館で採集したり購入したりしたわけではなく、採集した海藻などに偶然付着していた卵がふ化して成長したとみられる。

 性格的に奥ゆかしい一面があるようで、昼間は岩陰などに隠れほとんど姿を見せないが、午後4時半前後にどこからともなく現れ、観客が見やすい位置で泳いでいる。夕方から姿を見せる明確な理由は不明だが、水族館では毎日午後4時半以降、段階的に照明を暗くしており、それを感知して行動が活発化するとみられている。

(室木泰彦)

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