ジャンル・エリア : まちおこし | 文化 | 近畿 2016年03月30日

商人屋敷の風情を残す店内で、客をもてなす(左から)五百木誠さん、祥子さん夫妻=日野町大窪で
日野町大窪の古民家に交流スペースを兼ねたカフェ雑貨店「らっこや」がオープンした。経営する五百木(いおき)誠さん(61)、祥子さん(52)夫妻は「日野の文化を紹介し、いろんな人がつながる場所にしたい」と意欲を燃やしている。
かつて日野商人が営む薬屋だった築150年超の空き家を改装。座敷と土間を最大20人ほどの客席に衣替えし、壁や棚に地元作家の絵画や工芸品を飾れるようにした。
店内は、四~八畳の和室が並ぶ伝統的な商家の「四ツ間」間取り。ふすまを取り払うと広い空間になり、ヨガやコンサート、美術教室などを開いている。
2人は日野の文化や人、商家のたたずまいに魅せられ、三重県桑名市から移住。一昨年9月にプレオープンし、先月から本格的に営業を始めた。
今後は地元作家の作品を置く雑貨スペースを開設し、イベントの出展者も募る。祥子さんは「日野は伝統文化が残り、すごい作家がたくさんいる町。出会った人同士が交流するプラットホームみたいにしたい」と話す。
木、金曜定休。(問)らっこや=090(8457)8848
(杉浦正至)