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【富山】新湊すし塾 富山県射水市

ジャンル・エリア : グルメ | 富山 |   2016年03月31日

講師が丁寧に教えてくれる

講師が丁寧に教えてくれる

職人気分 握って パクリ

 「富山湾寿司」を売り出し中の富山県の中でも有数の漁港を抱える射水市新湊地区に、自分で握って食べる体験型の店「すし塾」がオープンした。すし職人の後継者不足を恐れる水産加工業者らが設立した会社「新湊すしアカデミー」の事業の一つ。4人の講師が交代で指導し、海外からのツアー客も訪れている。

 すし店を改装した“塾”の玄関を入ると、左手に小上がりの座敷。右手にカウンターがあるが、いすはない。“生徒”はまず、10種類ある法被選びから始める。帽子、調理用の極薄手袋を着けて板場へ。

 「さっ、職人モードに切り替えましょう」と、この日の講師、坂橋義徳さん(54)の威勢のいい掛け声に身が引き締まる。シャリとネタは用意されている。ネタはイカ、マグロ、アジなど。アナゴとイクラを除き、近くの漁港で水揚げされた魚介類ばかりだ。

 「シャリは片手で。20グラム。大体でいいから」「軽く丸めて」「人さし指でキュッと押して」と、自分でやってみせ、教えてくれる。ワサビをチョイ、次はネタ載せ。「つまんで押す。ひっくり返す。ギュッと押さずに形を整える」とテンポもよく、完成品がすしげたに上がっていく。「指の跡がついた」と自分のマグロを心配するお客さんに「ついてもいいの」と、笑顔の坂橋さん。

 金沢市から2人で訪れた会社野崎由佳さん(29)と徳田仁子さん(29)が8かんを握り終え、「楽しかった」と口をそろえた。握りたてを小上がりで味わう。「おいしかった。自分で作ったし、ネタも良かったから」

 海に向かって北上すれば新湊地区の観光スポットが続々とある。街中を通ると、当地で撮影され、1月に公開された映画「人生の約束」のポスターがあちこちに張られていた。港町の内川沿いは、映画やドラマのロケによく使われる場所だ。富山新港からの運河に船が行き交い、「日本のベニス」と呼ばれる。とりあえず歩きたくなる、そんな情緒がある。

 湾岸には新湊大橋を臨んで海王丸パーク。新湊漁協では午後1時からの昼の競り市が2階から見学でき、9月から5月までベニズワイガニが並ぶ様子が見られる。新鮮な海産物が手に入る「新湊きっときと市場」も近い。 (小畑一成)

映画やドラマのロケに使われる内川沿い=いずれも富山県射水市で

映画やドラマのロケに使われる内川沿い=いずれも富山県射水市で

 ▼メモ 新湊すし塾(富山県射水市善光寺)はJR高岡駅から路面電車の万葉線で「射水市役所新湊庁舎前」下車、徒歩10分。車は高岡駅から20分、北陸自動車道小杉ICから15分。受講料は梅(8かん)2800円、竹(10かん)3500円、松(12かん)7000円(いずれも税別)。全コースとも、かぶす汁(あら汁)が付く。白エビの空揚げなどが注文できる。午前10時~午後7時。7日前までの予約が必要。新湊すし塾(電)0766(75)0386

(中日新聞夕刊 2016年3月31日掲載)

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