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【京都】宇治川 京都府宇治市

ジャンル・エリア : グルメ | | 文化 | 近畿  2016年06月16日

「かおり風景100選」に認定された平等院の表参道

「かおり風景100選」に認定された平等院の表参道

平安文化、茶の香り堪能

 京都府宇治市は平安時代、貴族に愛された別荘地。市の真ん中を流れる宇治川がつくる景観は、いまでも雄大で美しい。源氏物語の「宇治十帖(じゅうじょう)」の舞台で、宇治茶の産地。世界遺産の寺社もあって、文化的な遊覧ができる。

 まず藤原氏ゆかりの平等院に行く。鳳凰堂は一昨年秋に修理が終わり、色鮮やかになった。参拝客の注目はやはり10円硬貨のデザインにあしらわれた外観のようで、硬貨を手にカメラに納まる人も。「10円玉の裏」と話し合うのを何度も耳に挟み「表ですよ」と言いたくて、うずうずした。内部も華麗にして厳か。仏像群にしばし見入った。

 表参道に出た。茶商が立ち並び、茶をほうじる香りが漂う。環境省認定「かおり風景100選」の一つだそう。格式のある構えの老舗に交じり、おしゃれな店もちらほら。市観光協会の担当者は「最近は抹茶スイーツが評判です」と。お濃茶アイスかほうじ茶ソフトかで迷った。定番の茶団子は各店が競うようにあり、洋菓子も多種多様に宇治茶を演出していた。

 近くの市観光センターで、サービスの宇治茶を飲んでひと息。茶摘み体験の時期は過ぎたが、隣接する市営の茶室「対鳳庵(たいほうあん)」で新茶が味わえるという。数寄屋造りの平屋に3畳半の本席、8畳の広間茶席、いす席の部屋などがある。不作法で構わない。先生の教えのままに、親子やカップルに交じって和気あいあいと、おいしくいただいた。

手軽に宇治茶が楽しめる対鳳庵

手軽に宇治茶が楽しめる対鳳庵

 宇治川は琵琶湖から発する瀬田川が名を変えたもの。桂川と合流し淀川になって大阪湾に注ぐ。架かる宇治橋は古代から継がれ、長さ約155メートル。上流を眺めると、山の青さが引き立ち癒やされた。西詰めの広場は宇治十帖の「夢浮橋」の古跡で、紫式部像もある。東へ橋を渡れば、源氏物語ミュージアムや宇治上神社へ歩いてゆける。

 宇治川鵜飼は7月1日に開幕する。日本で初めて人工ふ化から育った鵜「ウッティー」3きょうだいが人気だ。鵜匠は3人のうち女性が2人。風折烏帽子(かざおりえぼし)に腰みのの伝統的な装束で鵜を操る。 (小畑一成)

 ▼メモ JR宇治駅は京都から奈良線の快速電車で約20分。車だと名神高速道に接続する京滋バイパスで宇治東ICが近い。平等院は宇治川西岸にあり、JR宇治駅下車徒歩10分。周辺駐車場は1回700円。午前8時半開門。拝観料大人600円(鳳凰堂内部は別に志納金300円)。源氏物語ミュージアムは月曜(祝日の場合翌日)休館。市営茶室「対鳳庵」は午前10時~午後4時開席。薄茶(菓子付き)500円。月4日ほど煎茶の日もある。宇治市観光協会(電)0774(23)3334

宇治橋から眺める宇治川=いずれも京都府宇治市で

宇治橋から眺める宇治川=いずれも京都府宇治市で

(中日新聞夕刊 2016年6月16日掲載)

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