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【静岡】沼津港 静岡県沼津市

ジャンル・エリア : グルメ | 展示 | 水族館 | 静岡  2016年07月07日

沼津魚市場INO2階の見学者通路からは、にぎやかな競りの様子を無料で見学できる

沼津魚市場INO2階の見学者通路からは、にぎやかな競りの様子を無料で見学できる

駿河湾の海の幸集結

 静岡県沼津市の沼津港は駿河湾に面し、県内でもトップクラスの水揚げ高を誇る。港には市場はもちろん魚介類を扱う食事どころや干物店など60軒以上が軒を連ね、観光スポットとして人気が高まっている。

 夜明けに宿泊先のホテルから自転車に乗って、海風を受けながら港に向かうと、あわただしくトラックやフォークリフトが行き交う。沼津魚市場INO(イーノ)2階の見学者通路に向かう。1階の市場には、氷とともにキンメダイ、ヒラメ、アオリイカ、イサキなどが魚種や水揚げされた地域ごとに置かれて競りを待っている。市場によると、ここ数日、海が荒れたため、普段に比べて量が少ないという。それでもマグロやシイラなどの大型の魚もある。

 午前5時45分、威勢のいい掛け声とともに競りが始まった。進行役となる売り子の掛け声とともに次々と箱に入った魚が競り落とされていく。仲買人の中には若い女性の姿もあって、男性に負けず威勢がいい。横浜市から来た夫婦は「普段から釣りをしているので、いろいろな魚がいて飽きません。大きなアオリイカにはびっくりしました」と通路から身を乗り出して見学していた。

沼津港深海水族館シーラカンス・ミュージアムに展示されている冷凍のシーラカンス=いずれも静岡県沼津市で

沼津港深海水族館シーラカンス・ミュージアムに展示されている冷凍のシーラカンス=いずれも静岡県沼津市で

 港の人気スポットは沼津港深海水族館シーラカンス・ミュージアム。館内はコンパクトな造りながらも、1981年に日本学術調査隊がアフリカのコモロ諸島沖で捕獲したシーラカンス5体が展示されている。2体は冷凍、3体は剥製で、「生きた化石」を一目見ようという人で開館と同時に家族連れなどが次々と入場していた。

 氷点下20度の状態で展示されている2体の冷凍シーラカンスは長寸が約1.7メートル、重さ約80キロあるという。腕組みをして見入る年配の男性もいれば、「口が大きいね。かみつかれそう」と言う小学生もいた。港の前に広がる駿河湾は、最深部が2500メートルあり、多くの深海魚が漁獲され、これも紹介している。

 外に出ると、新鮮な魚介類が味わえる新旧入り交じった飲食店が軒を連ねる。すし店、かき揚げ丼や海鮮丼などをメインにした丼の店、そのまま干物や貝を炭火で焼いて食べる浜焼きの店、沼津バーガーの店などがひしめき、どこに入ろうかと悩む観光客が目立つ。深海魚のネタもある回転ずしもレベルが高そうだ。結局、魚市場2階にある沼津魚市場食堂に飛び込んだ。不定期に出るという「キンメダイの煮付け定食」(2700円)は、まるごと1匹が味わえ、締まった身がたれとからんで美味だった。また、沼津は干物が有名で、まとめ買いする人も多く、これだけ活気のある港は新鮮だった。 (柳沢研二)

 ▼メモ 沼津港へはJR東海道新幹線の三島駅で下車。東海道線に乗り換え沼津駅まで6分。駅南口から港へは日曜祝日に無料シャトルバスが出ている。沼津魚市場INOは土曜定休で火曜が休みの場合もある。見学者通路に入場できるのは午前5時~午後5時。(電)055(962)3700。沼津港深海水族館シーラカンス・ミュージアムは午前10時~午後6時(夏季、冬季、繁忙期は変更あり)で年中無休。大人1600円、小中学生800円。(電)055(954)0606。沼津観光協会(電)055(964)1300

(中日新聞夕刊 2016年7月7日掲載)

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