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【滋賀】石田三成ゆかりの地 滋賀県

ジャンル・エリア : | 歴史 | 神社・仏閣 | 近畿  2016年07月21日

三成ファンの聖地の拠点・石田会館には、銅像や碑が立つ=滋賀県長浜市で

三成ファンの聖地の拠点・石田会館には、銅像や碑が立つ=滋賀県長浜市で

人気武将の生涯しのぶ

 敗軍の将、石田三成は、今世紀になって好意的に描かれることが多くなった。ゲームのキャラクターや大河ドラマなどで人気に火が付き、古里の滋賀県は復権を後押しする。MEET三成展が開催中だ(11月30日まで)。

 三成ファンの聖地といわれるのが、生誕地の長浜市石田町。屋敷跡に立つ石田会館には、肖像画や書状の写し、頭蓋骨の写真などが展示され、敷地内に銅像や記念碑が立つ。職員の女性(67)によると、“歴女”が全国から訪れるようになったのは7年ほど前から。ファンの来訪は徐々に増えて、多い日には1日70人が来館する。「やっと来られました」と喜んでくれるのがうれしい。三成は住民の誇り。「産湯の井戸」や一族の供養塔も近くにあった。

 長浜城主だった羽柴秀吉との出会い「三献(杯)の茶」の逸話は広く知られる。長浜駅前には秀吉に茶を差し出す佐吉(後の三成)少年の像がある。

「三献の茶」の舞台といわれる大原観音寺=滋賀県米原市で

「三献の茶」の舞台といわれる大原観音寺=滋賀県米原市で

 舞台となった寺は、異説もあるが、三成の顕彰会も推すのが米原市の大原観音寺。本堂は佐吉が現れそうな情緒が漂う。三成展の会場になっている本坊に入ると、お茶が運ばれてきた。茶わんは大きくなかったが、やはり1杯目は「ぬるめ」だった。

 彦根市に向かい、三成が居城とした佐和山城跡を訪れた。竜潭寺(りょうたんじ)からのコースをとる。不健康な足で、上りは3度の小休止を挟んで30分。本丸跡から市街や琵琶湖を一望できた。ぜいたくな気分。下りは15分。

 三成は、関ケ原の合戦に敗れ、京の六条河原で処刑された。捕縛地は諸説あるが、母の古里、長浜市木之本町古橋が有名。身を隠したといわれるオトチの洞窟までは、林道を2キロ歩く。「クマに注意」の看板を越えていく登山なので、安全の確保が必要だ。

佐和山城本丸跡からは、彦根の町が一望できる=滋賀県彦根市で

佐和山城本丸跡からは、彦根の町が一望できる=滋賀県彦根市で

 帰り道、岐阜県の関ケ原に立ち寄った。笹尾山の三成陣跡には、島左近ののぼりがはためき、家族連れやカップルが上がってゆく。武将グッズの販売所を見物。「よく売れる武将は?」とレジの女性に聞くと、「断トツ石田三成です」と大きな声が返ってきた。 (小畑一成)

 ▼メモ MEET三成展は3市による「びわ湖・近江路観光圏活性化協議会」が主催。彦根市の開国記念館で「真田丸にみる石田三成と激動の佐和山城展」、長浜市の湖北観光情報センターで「真田丸ゆかりの武将展」を開催。米原市の大原観音寺では三成の紹介や三献の茶の体験など。彦根市観光企画課(電)0749(30)6120、米原市商工観光課(電)同(58)2227、長浜市観光振興課(電)同(65)6521。長浜駅から石田町や大原観音寺を巡る三成バスが9月を除く土、日曜などに運行(300円)。オトチの洞窟などを訪ねる三成タクシーのツアーもある。北びわこふるさと観光公社(電)同(78)0300

(中日新聞夕刊 2016年7月21日掲載)

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