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【長野】徴兵検査の記事や簡素な国民服姿の写真 伊那市創造館で特別展

ジャンル・エリア : 展示 | 歴史 | 甲信越  2016年07月29日

絵の手本として軍艦などを載せた教科書=伊那市創造館で

絵の手本として軍艦などを載せた教科書=伊那市創造館で

 伊那市荒井の市創造館は、同館の前身である上伊那図書館の戦中や戦後の姿を所蔵している資料から学べる特別展「戦争の中の上伊那図書館」を始めた。日誌、写真資料など計約70点を展示している。8月31日まで。

 上伊那図書館開館の1930(昭和5)年から現在までを、5つの時期に分けて展示している。

 戦前、戦中のコーナーには、同館を会場にした徴兵検査後の記念写真などが並ぶ。35年の写真では洋装や羽織など、さまざまだった正装は、43年の写真では多くが簡素な「国民服」に。着用は強制ではなかったが、物資不足で国民服以外あまり手に入らなかったらしい。徴兵検査の合格者をたたえる記事を載せた「伊那町報」もある。

 図書館日誌には、警察関係者が訪れ社会主義関連の図書を没収していったことなどが記されている。物資不足に応じた金属類回収令に伴い煙突のはしごや手すりのほか、図書館建設資金を寄付した武井覚太郎氏の胸像まで供出した記録もある。

社会主義関連の図書没収について記した図書館の日誌=伊那市創造館で

社会主義関連の図書没収について記した図書館の日誌=伊那市創造館で

 図書館が一貫して資料保管の役割を担ったことを示すため、戦時中の各種写真誌、終戦直後に黒塗りにされた教科書なども展示している。

 浜慎一学芸員は「地域に密着した図書館の資料に触れ、戦前から戦後の歴史を身近に感じ学んでほしい」と呼び掛けている。

 (近藤隆尚)

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