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【静岡】若手の出店で活気 沼津あげつち商店街

ジャンル・エリア : まちおこし | 静岡  2016年08月02日

商店街でナイトマーケットのポスターを持つ小松理事長(右)と内田前理事長=沼津市上土町で

商店街でナイトマーケットのポスターを持つ小松理事長(右)と内田前理事長=沼津市上土町で

◆9日にナイトマーケット

 空き店舗の増加や経営者の高齢化などで苦境にさらされる商店街が多いなか、若い人の出店が続き、活気づいている商店街がある。沼津あげつち商店街(沼津市上土町)は、工夫したイベントや若手の出店を増やす取り組みで今年5月、経済産業省が地域の発展に貢献したと評する「はばたく商店街30選」に選ばれた。9日には、空き店舗を使って夜の街で買い物や食事を楽しむナイトマーケットを開く。

 「特別なことをしているつもりはないです。必要と思ったことをみんなでやってきただけ」。沼津あげつち商店街振興組合の理事長、小松浩二さん(36)は笑顔で話す。2009年に東京の食品会社を辞めて故郷の沼津に戻り、あげつちで有機野菜の販売を始めた。ナイトマーケットや近くの狩野川堤防で野菜を販売するローカルマーケットなどイベントを次々と立ち上げた仕掛け人だ。

 あげつち商店街ができたのは1966年。組合の発足後、歩道にアーケードを設置した。沼津駅から南へ500メートル、沼津港に向かう県道沿い。狩野川にも近く、金物店や紳士服店、生花店など30店が並ぶ。かつては空き店舗が出てもすぐに埋まっていたというが、近隣に大型商業施設ができた90年代ごろから、客の減少や業種の少なさなどの課題に直面した。

 小松さんは東日本大震災後の2011年6月、ナイトマーケットを企画した。計画停電中の暗い街を明るく活気づけたいと始めたが、「空き店舗がなくなるまでやり続けよう」と目標を定めた。将来商店街で開業してくれそうな人に絞り、マーケットへ出店を働きかけた。休日には狩野川堤防でイベントを開き、商店街に立ち寄る客を増やした。

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 13年に古着店を開いた奥村雄二郎さん(44)は、市内の別の商店街に店を構えていたが、移転を考えていたとき、小松さんに誘われた。「ふらっと来る若いお客さんも多くて商売しやすい」と感じている。現在あげつちの空き店舗率は7%前後で、沼津市の平均11.5%を下回る。

 古くからの店主たちも歓迎している。今年3月まで10年間、理事長を務めた内田祥一(よしかず)さん(64)は「若い人に任せたい。楽しみながらいい街にしてほしい」と、小松さんにバトンタッチした。地主ではない若い店子(たなこ)が組合長になるのは異例だ。小松さんは「流行を追うのではなく、ここならではの文化をつくりたい。沼津全体の集客にもつながれば」と話した。

 ナイトマーケットは午後5時半~午後9時。30店が出店し、音楽やジャグリングのステージもある。問い合わせは、事務局=電055(963)4556=へ。

(熊崎未奈)

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