【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 【静岡】元東海大教授・中山さん 島田などで実験教室

【静岡】元東海大教授・中山さん 島田などで実験教室

ジャンル・エリア : その他 | 静岡  2016年08月15日

子どもたちに実験の楽しさを伝えている中山さん=7日、島田市金谷公民館で

子どもたちに実験の楽しさを伝えている中山さん=7日、島田市金谷公民館で

◆子どもの探究心刺激 理科好き育成へ

 理科好きの子どもを増やそうと、元東海大教授で富士フイルムの研究者として務めた、島田市月坂の中山隆雄さん(71)が同市の金谷公民館や吉田町の科学館「ちいさな理科館」で科学実験教室を開いている。教室は大学退職後の5年間で60回以上を数え、「未来の科学者」を育てるライフワークとなっている。

 金谷公民館で7日あった「子ども化学実験教室」には小学4~6年の11人が参加した。白衣姿の中山さんの手には水と灯油の入った試験管。二層に分かれている。

 「どうなると思う?」。子どもたちにも試験管を持たせる。そこに別の試験管でせっけん液を加えた。すると分離していた水と灯油が混じり合い、子どもたちは歓声を上げた。中山さんが洗剤で洋服や食器の油汚れが取り除ける理由を説明し、子どもたちは真剣なまなざしで聞き入った。

 教室で披露するのは、昆布とにがりで作る「人工イクラ」や乾燥剤のシリカゲルから水を取り出す実験、偏光フィルムを使った万華鏡の作製などさまざま。中山さんは確信する。「感動した実験は後々でも忘れません。きっと中学や高校でも科学を楽しめる」

 中山さんは御殿場市に生まれ、東海大理学部を卒業する。東京工業大で工学博士号を取得し、米企業の研究所で3年間働いた。富士フイルムに入社してからは、吉田町にあった同社研究所で印刷技術や材料の開発に当たった。

 退職後の2002年から教授として東海大海洋学部(静岡市清水区)に勤める。東海大のゼミで学生に実験実習を指導した際、「プレゼン能力を向上させることにつながる」と、子どもたちの前で実験をさせた。

 「子どもたちは伝え方次第で理科が好きになる」。11年間続けて分かったことだ。大学を退職し、地元の公民館などで実験を披露するようになった。

 金谷中学校3年の女子生徒(15)は金谷公民館で教えた「教え子」だ。小学校4年から中山さんの講義に出席し、今は教室を手伝うほどになった。「学校でやったことのない実験ができるし、先生の話も面白い」。大学に進学し科学を学ぶことも考えている。

 「学校での理科実験が少なくなっている中、自分で確かめられる体験を通して理科の面白さを伝えられれば」と中山さん。金谷公民館での今年の講座は終了したが、来年も実施する予定だ。

 吉田町ちいさな理科館では、中山さんは原則毎月1回、小学生向けに講座を開いている。次回は8月28日午後1時半から、火山の噴火や爆発について教える。吉田町以外からも参加できる。定員は約10人。問い合わせと申し込みは理科館=電0548(34)5533=へ。

(池田知之)

目的で旅を選ぶ
気分で旅を選ぶ
旅コラム
国内
海外