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【滋賀】遺品が物語る戦争の様子 長浜・浅井歴史民俗資料館で記念展

ジャンル・エリア : 展示 | 歴史 | 近畿  2016年08月16日

写真や手紙などの遺品が並ぶ終戦記念展=長浜市の浅井歴史民俗資料館で

写真や手紙などの遺品が並ぶ終戦記念展=長浜市の浅井歴史民俗資料館で

 終戦から71年となった15日、県内各地でも戦没者慰霊祭や平和を願う催しがあり、多くの人々が亡き人に思いをはせながら平和を祈った。

 終戦記念展「兵士からみた戦争」が、長浜市の浅井歴史民俗資料館で開かれている。同市高月町出身の野村啓三郎さん(2001年、87歳で死去)をはじめ、地域の人たちが残した写真や手紙など72点から戦争の記憶をたどる。

 野村さんは20歳だった1934(昭和9)年、呉海兵団に入団。日中戦争が始まった37年から終戦まで、5年弱の除隊期間を挟んで中国戦線で戦闘を経験した。

 家族が遺品を整理し、戦時中の写真を200枚ほど見つけた。全日本軍装研究会の辻田文雄代表=岐阜市=に日中戦争開戦直後、第二次上海事変のころに写されたことを確認してもらった上で、海兵団のペンタグラム(リボン)や従軍、除隊の記念品、慰問袋などを合わせ、長浜市に寄贈した。

 記念展では、写真25枚やネガ3枚を選んで展示した。上海租界での夜間警戒の光景は、立ち入り制限のテープや兵士たちが物々しく、緊張感が漂う。並んだ戦車などのほか、上海の風景や慰問の仮装行列なども当時の様子を伝える。

海兵団のペンタグラム=長浜市の浅井歴史民俗資料館で

海兵団のペンタグラム=長浜市の浅井歴史民俗資料館で

 このほか、長浜市国友町で見つかった毒ガス兵器「特殊発炎筒」の普及訓練についての極秘文書、戦闘の苦しさや家族を心配する言葉がつづられた戦地からの手紙、日章旗や国民服なども展示した。西原雄大主幹学芸員は「地域の人たちの遺品を通じ、次世代の人たちに戦争について考えてもらいたい」と話す。

 9月11日まで。入館料は大人300円、小中学生150円。長浜、米原市の小中学生は無料。(問)同館=0749(74)0101

 (鈴木智重)

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